2009年度工学院大学 第1部機械工学科
○機械工学基礎演習(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical)[3405]
1単位 小野 一 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 新入生に機械工学全般のイメージを把握させ、大学における学習の目的・動機づけを行う。スターリングエンジン模型を用いたもの作りを通じて、様々な専門科目の役割について学ぶ。また、グループでのもの作り作業を通じて、グループ全体の目標達成のために各人が果たすべき役割を考えるなどマネージメントについても考える。これらの学習により自ら学ぶ習慣を身につけ、大学での4年間を有意義なものとなるように各自の進捗にあった指導を行う。これらを通して、機械エンジニアとしての第一歩が確実に踏み出せるように、また、これからの大学4年間で機械工学を学ぶ目的意識をしっかり持てるように導く。
具体的な達成目標は以下のとおりである。 (1)機械エンジニアの一員としての自覚、目的意識を持たせる。 (2)機械設計の概念、もの作りに関する基礎知識を身につける。 (3)技術者倫理を学ぶことにより技術者としての自覚、責任を芽生えさせ、且つ地球的視点でものごとを捉えることの大切さを理解させる。 (4)工作・演習を通してコミュニケーション能力、想像力、デザイン能力を養う。
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(A)〇,(B)〇,(C)〇,(D)〇,(E)◎,(F)○
(JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:<不確かさと精度>(1.5),<機械設計>(1.0),<組立>(4.0),<熱機器>(0.2),<エネルギーの形態と変換>(0.2),<材料試験法>(0.3),<加工機械>(0.3),<内燃機関>(0.3)
(前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目習得のためには、工学全般やもの作り等に対する好奇心が大切である。本科目で培われた知識や好奇心は後の授業科目の修得に役立つだけでなく、機械エンジニアとしての大切な素養となる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週[ガイダンス]履修制度、機械工学科について。JABEEについて。シラバスの提示と成績評価。
第2週[個別指導]大学および学生生活について。新環境への適合。学習支援センターの利用について。 第3週[施設・研究室見学]TECC及び機械工学科の研究室の見学。 第4週[施設見学又はもの作り体験]研究施設の見学。原理とつくり方、組み立て。 第5週[もの作り]組み立て。機構の学習。 第6週[もの作り]組み立て。機構の学習。 第7週[もの作り]動作の調整。完成度の評価。 第8週 [日本語・スタディスキル]日本語の文章表現。報告書の書き方。文献の探し方。レポート提出。 第9週 [専門的話題]共通課程担当教員の専門(政治学・日本)。 第10週 [専門的話題]共通課程担当教員の専門(政治学・欧州)。 第11週[技術者の倫理]モラルや技術者倫理にかかわる社会問題について考え、レポートを提出。 第12週 [工学の基礎]工学の基礎について演習。 第13週 [専門的話題]実験における誤差と測定精度。測定値と有効数字についての演習。 第14週 [専門的話題]機械設計の概要。発想の転換による問題解決。新しい発想による機器の開発についてのレポート提出。 第15週 [オリエンテーションキャンプ] スチューデントスキル。キャリア講座。
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は,ものづくり等の演習80%、レポート20%で行い、60点以上を合格とする。演習への積極的な参加態度も評価の対象とする。
- <教科書>
- なし
- <参考書>
- 「誇り高い技術者になろう」墨田光太郎、戸田山和久、伊勢田哲司編(名古屋大学出版会)
「技術とは何か」大輪武司(オーム社)
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎1号館314号室:木曜日5時限目(前期)、木曜日昼休み(後期)
水曜日14:30〜(機械工学基礎演習受講者対象、前期のみ) 新宿校舎27階2744号室:月:11〜12時(前期)、火:11〜12時(後期) 上記以外にも、事前に協議の上で研究室来訪の日時を予約することができる。休暇中は必ず事前に予約した上で来室すること。
- <学生へのメッセージ>
- 演習科目ですから遅刻せず必ず毎回出席することと、要求されたリポートは必ず期限内に提出することが大切です。
- <備考>
- この演習科目は、複数の担当教員がチームを組んで行うものである。
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