2009年度工学院大学 第1部機械工学科
○機械工学基礎演習(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical)[3402]
1単位 大野 隆 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 新入生に機械工学全般のイメージを把握させ,大学における学習の目的・動機づけを行う.スターリングエンジン模型を用いたもの作りを通じて,様々な専門科目の役割について学ぶ.また,グループでのもの作り作業を通じて,グループ全体の目標達成のために各人が果たすべき役割を考えるなどマネージメントについても考える.これらの学習により自ら学ぶ習慣を身につけ,大学での4年間を有意義なものになるように各自の進捗にあった指導を行う.これらを通して,機械エンジニアとしての第一歩が確実に踏み出せるように,また,これからの大学4年間で機械工学を学ぶ目的意識をしっかり持てるように導く.
具体的な達成目標は以下の通りである. (1)機械エンジニアの一員としての自覚,目的意識を持たせる. (2)機械設計の概念,もの作りに関する基礎知識を身につける. (3)技術者倫理を学ぶことにより技術者としての自覚,責任を芽生えさせ,且つ地球的視点でものごとを捉えることの大切さを理解させる. (4)工作・演習を通してコミュニケーション能力,創造力,デザイン能力を養う. (JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(A)○,(B)○,(C)○,(D)○,(E)◎,(F)○ (JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:<単位と標準>(1.0), <不確かさと精度>(1.0),<機械設計>(1.0),<材料の強度と許容応力>(1.0), <組立>(4.0),<工作機械>(0.3),<マイクロ/ナノ加工>(0.5), <材料試験法>(0.3),<工業材料の性質と機能>(1.0),<内燃機関>(0.3).
(前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目習得のためには,工学全般やもの作り等に対する好奇心が大切である.本科目で培われた知識や好奇心は後の授業科目の習得に役立つだけでなく,機械エンジニアとしての大切な素養となる.
- <授業計画及び準備学習>
- (1)「ガイダンス」履修制度,機械工学科について,JABEEについて,シラバスの提示と成績評価.
(2)「個別指導」大学及び学生生活について,新環境への適合,学習支援センターの利用について. (3)「施設・研究室見学」TECC及び機械工学科の研究室の見学. (4)「施設見学又はもの作り体験」研究施設の見学,原理と作り方,組み立て. (5)「もの作り」組み立て,機構の学習. (6)「もの作り」組み立て,機構の学習. (7)「もの作り」動作の調整,完成度の評価. (8)「日本語・スタディスキル」日本語の文章表現,報告書の書き方,文献の探し方,リポート提出. (9)「工学の基礎」工学の基礎について演習. (10)「専門的話題」実験における誤差と測定精度,測定値と有効数字についての演習. (11)「専門的話題」機械設計の概要,発想の転換による問題解決,新しい発想による機器の開発についてのレポート提出. (12)「専門的話題」担当教員の専門について学習する. (13)「専門的話題」担当教員の専門について学習する. (14)「技術者の倫理」モラルや技術者倫理にかかわる社会問題について考え,レポートを提出. (15)「オリエンテーションキャンプ」スチューデントスキル,キャリア講座.
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は,もの作り等の演習を80%レポートを20%で行い,60点以上を合格とする.演習への積極的な参加態度も評価の対象とする.
- <教科書>
- なし
- <参考書>
「誇り高い技術者になろう」墨田光太郎,戸田山和久,伊勢田哲司 編(名古屋大学出版会) 「技術とは何か」 大輪武司(オーム社)
- <オフィスアワー>
- 水曜日授業の後の20分間をオフィスアワーとする.それ以外は,八王子校舎8-301室(内線3500)に連絡のうえ,在室を確認してから来てください. E-mail: at72047@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
演習科目ですから遅刻せず必ず毎回出席することと,要求されたリポートは必ず期限内に提出することが大切です.
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