○工業力学及演習ＩＩ（Engineering Mechanics and Exercise II）[3102]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

工業力学は機械工学科において最も基礎的かつ重要な力学に関する科目の一つである．この科目では，剛体の運動，摩擦，仕事とエネルギー，振動について学ぶ．より理解を深め，容易に応用できるようにするため，講義に沿った演習を行う．
以下に具体的な達成目標を示す．
(1)剛体の平面運動を理解し，応用できること
(2)摩擦，仕事，エネルギーおよび運動量について理解し，活用できること
(3)力積，衝突および振動について理解し，応用できること

（ＪＡＢＥＥ学習・教育目標）
　「機械工学エネルギー・デザインプログラム」：（Ｃ）○，（Ｄ）◎

（ＪＡＢＥＥキーワード）
　「機械工学エネルギー・デザインプログラム」：剛体の力学，自由振動，減衰系

（前提となる基礎知識と習得後の展開）
「工業力学及演習I」の習得を前提とする．本科目と「同I」を修得することにより，機械工学における力学の基礎を固めることができる．多くの専門科目でこの授業で習得した知識を用いる．

＜授業計画及び準備学習＞

１．剛体の力学(1)―剛体の平面運動，並進運動と回転運動
２．剛体の力学(2)―固定軸まわりの回転運動
３．剛体の力学(3)―慣性モーメントと関連する定理
４．剛体の力学(4)―簡単な物体の慣性モーメント
５．剛体の力学(5)―剛体の平面運動方程式
６．摩擦(1)―すべり摩擦，静止摩擦，運動摩擦，ころがり摩擦
７．摩擦(2)―斜面の摩擦と応用，軸受の摩擦，ベルトの摩擦
８．力学エネルギー(1)―仕事，運動エネルギーと位置エネルギー，力学エネルギー保存の法則，動力
９．力学エネルギー(2)―てこ，輪軸，滑車，機械の効率
10．衝突(1)―運動量と力積，角運動量と角力積，運動量保存の法則，角運動量保存の法則
11．衝突(2)―反発の法則，心向き直衝突
12．振動(1)―自由振動，単振動，振子の振動，単振子
13．振動(2)―減衰系
14．定期試験

授業の形態は，原則として１時限目を講義，２時限目を演習とする。

＜成績評価方法及び水準＞

成績は演習（20％）と定期試験（80％）で評価し，60点以上の者に単位を認める．
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(C)および(D)は，上記の評価基準を満たせば、達成される．

＜教科書＞

「詳解工業力学」入江敏博著（理工学社）

＜オフィスアワー＞

藤江：水曜日13:30〜15:00 8-305室,これ以外at13009@ns.kogakuin.ac.jp
金野：火曜日14:50〜16:20 8-201室,水曜日 18:00〜18:30(後期のみ)講師室,これ以外konno@researchers.jp
宮下：木曜日12:30〜13:10（アポ必要）at67027@ns.kogakuin.ac.jp

＜学生へのメッセージ＞

ここで学んだ考え方および知識は高学年での種々の力学のベースになるので，予習・復習によって理解を深め，応用できるようにして欲しい．

＜参考ホームページアドレス＞

http://fluid.mech.kogakuin.ac.jp/~minnie/

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