2009年度工学院大学 第1部機械工学科
○機械工学基礎演習(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical)[2103]
1単位 金野 祥久 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 新入生に機械工学全般のイメージを把握させ,大学における学習の目的・動機づけを行う。スターリングエンジン模型を用いたもの作りを通じて,様々な専門科目の役割について検討する.グループでの作業を通じて,グループ全体の標達成のために各人が果たすべき役割を考えるなどマネージメントについても考える.これらの学習により自ら学ぶ習慣を身につけ,大学での4年間を有意義なものになるように各自の進捗にあった指導を行う.これらをとおして,機械エンジニアとしての第一歩が確実に踏み出せるように,また,これからの大学4年間で機械工学を学ぶ目的意識をしっかり持てるように導く.
具体的な達成目標は以下のとおりである. (1) 機械エンジニアの一員としての自覚,目的意識を持たせる. (2) 機械設計の概念,ものづくりに関する基礎知識を身につける. (3) 技術者倫理を学ぶことにより技術者としての自覚,責任を芽生えさせ,かつ地球的視点でものごとを捉えることの大切さを理解させる. (4) 工作・演習をとおしてコミュニケーション能力,創造力,デザイン能力を養う. (JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(A)○,(B)○,(C)○,(D)○,(E)◎,(F)○ (JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:単位と標準(0.5),不確かさと精度(1.0),機械設計(1.5),組立(3.5),材料の強度と許容応力(1.0) (前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目習得のためには,工学全般やものづくり等に対する好奇心が大切である.また,高校レベルの数学,物理学についてひととおり理解していることが望ましい.本科目で培われた知識や好奇心は後の授業科目の習得に役立つだけでなく,機械エンジニアとしての大切な素養となる. 演習内容のレポートを発表形式で報告し,プレゼンテーション及びディスカッション能力の取得を目標する。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の計画に基づくが,授業進行の都合上,実施順序は前後する可能性がある。
1.[ガイダンス] 大学全体の紹介・クラブ活動やアルバイトを含めた学生生活全般,機械工学科の構成,研究室などの説明.(単位:卒業条件等) 2.[履修指導] 機械工学科における各科目のつながり,位置づけなどを説明する. 3.[研究室見学] テクノ・クリエーションセンター,実験室の見学(機械工学科の研究設備紹介) 4.[施設見学またはもの作り体験] 研究施設の見学.原理とつくり方.(組立) 5.[ものづくり] スターリングエンジン(原理と作り方についての説明・実習)(機械設計) 6.[ものづくり] スターリングエンジン(実習)(組立) 7.[ものづくり] スターリングエンジン(実習及び性能評価コンテスト) (組立) 8.[工学の基礎] 工学や技術についての基本的な考え方について学習する.(単位と標準,不確かさと精度) 9.[日本語教育]報告書の書き方を通じて,コミュニケーションについて学習する. 10.[英語教育]英語(技術英語)を用いたコミュニケーションについて学習する. 11.[技術者倫理]技術の欠陥などによって社会で問題となった事例について検討し,技術が社会に与える影響について学習する. 12.[専門講座](内容は授業時に指示する)(材料の強度と許容応力) 13.[専門講座](内容は授業時に指示する) 14.[専門講座](内容は授業時に指示する) 15.[学外研修]スチューデントスキル.キャリア講座等.(内容は授業時に指示する)
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は,ものづくり等の演習80%、レポート20%で行い,合格点は60点以上とする.
演習への積極的な参加態度も評価の対象とする。
- <教科書>
- 「大学で勉強する方法」A.W.コーンハウザー著,玉川大学出版部
- <参考書>
- 「大学新入生に薦める101冊の本」広島大学総合科学部101冊の本プロジェクト (編集),岩波書店
- <オフィスアワー>
- 火曜日 16:30-18:00(8号館201室)
水曜日 18:00-18:30(講師室または8号館201室,後期のみ) 上記以外の時間帯の場合,メールで確認してから来てください. メールアドレス:konno@researchers.jp
- <学生へのメッセージ>
- 機械工学基礎演習では,将来どんな技術者になりたいか,そのためにはどんなことを勉強すればいいのかということを考える場にしたいと思います.知識として何かを覚えるのではなく,自分の進むべき方向を決めるために,いろいろなもの作りに挑戦してみてください.
そして、同級生にプレッシャーや刺激を与える人間になってください。
- <備考>
- 演習科目ですので、必ず毎回参加し、レポートを提出してください。
- <参考ホームページアドレス>
- http://fluid.mech.kogakuin.ac.jp/~minnie/
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