2008年度工学院大学 学芸員課程科目
社会教育(Social Education)[9526]
2単位 穂積 健児 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 社会教育(生涯学習)とは、学校教育と同様に人間が自立してゆく過程の学びであり、自己実現能力を身につけ、人類の歴史の主人公になる学びです。しかし、我が国の現状は「規制緩和」「新自由主義経済」の名の下に、理念、制度、内容、施設、職員等あらゆるところに歪がおきています。社会教育の「真の姿」について、共にに学びたいと思います。
- <授業計画>
- 第1回 ガイダンス(人間にとって『学習』とは何か、これからの進め方)
第2回 社会教育とは何か(その1)(身近にある社会教育、自分たちの体験、学校教育との違い) 第3回 社会教育とは何か(その2)(歴史、概念、体系、諸外国の状況) 第4回 学びを保障する制度と「法改正」(学ぶ権利を保障する公教育か、受益者負担としての学びか) 第5回 社会教育の仕事(学習権保障としての公教育とその他の社会教育) 第6回 公教育としての社会教育行財政と「公民館」 第7回 〃 「図書館」と「博物館」 第8回 〃 「その他の施設」とその他の社会教育活動 第9回 社会教育の学習課題、方法、援助を考える(形態、制度、施設、指導者、情報、財政等) 第10回 戦後日本の社会教育実践から学ぶ(戦前と戦後の違い、公民館・図書館・博物館等の実践) 第11回 21世紀を展望する社会教育(国際人権規約、ユネスコ学習権宣言、子どもの権利条約等) 第12回(最終回)「教場試験」
- <成績評価方法及び水準>
- 最終回に実施する教場試験(記述式)で評価する。60点以上の者を合格とする。授業の理解度、個人の考えを評価する。
- <教科書>
- 「新教育言論」(橋本太朗、小林洋一郎編著/酒井書店)、「社会教育の仕事」(社会教育推進全国協議会編)
- <参考書>
- 「表現・文化活動の社会教育学」(畑潤・草野滋之編/学文社)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)、「子どもの社会力」(門脇厚司著/岩波新書)、「豊かさの条件」(暉峻淑子著/岩波新書)
- <オフィスアワー>
- 授業の休み時間(19:30〜19:40)または終了時間(21:10)
- <学生へのメッセージ>
- 夏の集中講義ですが、出来るだけ大勢の学生さんと交流したいと思いますので、気軽に声をかけてください。ノミニケーション等にも積極的にご参加を!!
- <備考>
- 自宅の電話、FAX、メールアドレスは教員名簿に記載されていると思いますので、いつでも、気軽にご連絡ください。
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