2008年度工学院大学 学芸員課程科目

社会教育(Social Education)[9521]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
穂積 健児 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 社会教育(生涯学習)とは、自己実現能力を身に付け、人類の歴史の主人公になる学びです。学校教育と同様に人間が自立してゆく学びでもあります。自らが抱える生活や地域、命や平和等の課題解決の学びです。国連の「ユネスコ」では、平和で豊かな21世紀の世界を実現する「鍵」は社会教育(生涯学習)だといっています。このことを、共に学びたいと思います。

<授業計画>
第1回 ガイダンス(人間にとって「学習」とは何か、これからの進め方)
第2回 社会教育とは?(その1)(身近にある社会教育、自分たちの体験、学校教育との違い)
第3回 社会教育とは?(その2)(歴史、概念、体系、諸外国の状況)
第4回 学びを保障する制度と「法改定」(公教育としての社会教育か、受益者負担としての学びか)
第5回 社会教育の仕事(公教育としての仕事とその他の社会教育)
第6回 公教育としての仕事「公民館」(グループによる実情調査の報告とコメント)
第7回 公教育としての仕事「図書館」(グループによる実情調査の報告とコメント)
第8回 公教育としての仕事「博物館」(グループによる実情調査の報告とコメント)
第9回 その他の社会教育「職業教育」(グループによる実情調査の報告とコメント)
第10回 その他の社会教育「平和博物館」(グループによる実情調査の報告とコメント)
第11回 戦後日本の社会教育実践から学ぶ(戦前と戦後の違い、公民館・図書館・博物館の実践等)
第12回 社会教育の学習課題、方法、援助を考える(形態、制度、施設、指導者、情報、財政等)
第13回 21世紀の社会教育を展望する(国際人権規約、ユネスコ学習権宣言、子どもの権利条約、I
                   LO条約等)

<成績評価方法及び水準>
 原則として、期末に課レポートで評価する。 60点以上の者を合格とする。レポートは、授業の理解度、個人の考え方・意見を重視する。試験は実施しない。

<教科書>
「新教育言論」(橋本太朗、小林洋一郎編著/酒井書店)、「社会教育のしごと」(社会教育推進全国協議会編)

<参考書>
 「表現・文化活動の社会教育学」(畑潤・草野滋之編/学文社)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)、「子どもの社会力」(門脇厚司著/岩波新書)

<オフィスアワー>
 土曜日の午後2時30分〜3時

<学生へのメッセージ>
 社会教育は「人と人との出会い」と「本音の語り合い」です。半年間ですが、「出会い」「交流」「語り合い」を大切にしたいと思います。

<備考>
 自宅の電話、FAX、メールアドレスは教員名簿に記載されていると思いますので、ご連絡は、いつでも、気軽にどうぞ!

 

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