2008年度工学院大学 教職課程科目

教育実習指導(Preparation of Teaching Practice)[9403]

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1単位
田邉 政範 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
60年ぶりの教育基本法改正と、それに続く学校教育法等の改正、教育再生会議の答申、国際調査等の動向、中央教育審議会の答申、そして、3月28日、新学習指導要領が告示されました。学校も確実に変わってきています。いじめ、不登校、児童・生徒の非行等、問題行動の克服に取り組みながら、学校をめぐる社会の動きに遅れることなく、「生きる力」を育む「授業改善」「道徳教育の充実」等、変化に十分対応できる教員を育成したい。

<授業計画>
1.教育実習の意義と課題
   目的と意義、心構え、厳正なる服務、内容と方法、実践研究としての視点
2.学校の教育課程編成の工夫とその見方
新教育課程のねらい、「生きる力」(確かな学力、豊かな心、健やかな体)
   基礎・基本の定着、個性重視の教育、道徳教育の充実
3.最近の生徒の理解と指導
現状分析、発達課題、生徒理解とコミュニケーション、特別なニーズを持つ生徒
学校教育相談とスクールカウンセラー
4.授業観察の着眼点と方法
授業観察のねらい(着眼点)と方法
5.教科指導への取り組み
学校全体指導計画、年間指導計画、学習指導案、授業構想、教材研究、学習形態、   板書計画、評価活動
6.教科外指導の観察と参加
学習指導要領改訂の改善点、道徳、特別活動、学級活動、生徒会、行事、部活動
7.模擬授業の実践と授業評価
グループごとの授業展開(教科)、授業評価
8.模擬授業の実践と授業評価
グループごとの授業展開(教科)、授業評価
9.模擬授業の実践と授業評価
グループごとの授業展開(教科外)、授業評価
10.模擬授業の実践と授業評価
グループごとの授業展開(教科外)、授業評価
11.事後学習と研究レポートの作成
実習で学んだことの整理と考察、実習成果の反省と評価、研究レポートの作成
12.事後学習と研究レポートの発表
実習で学んだことの整理と考察、研究レポートの発表と評価
13.事後学習と研究レポートの発表
実習で学んだことの整理と考察、研究レポートの発表と評価
14.学校経営
学校の種類と設置者、校務分掌、職員会、主幹と主任、業績評価と人事考課
学校評議員制度、学校評価(内部評価・学校関係者評価・外部評価)
15.まとめ
教育に関わる諸課題の考察

<成績評価方法及び水準>
小論文テストを実施し、授業の参加状況と併せて、60点以上を合格とする。

<教科書>
柴田義松『教育実習ハンドブック』(学文社)

<参考書>
中学校学習指導要領 (文科省)
高等学校学習指導要領(文科省)
工学院大学 教育実習録(工学院大学教職課程)

<オフィスアワー>
土曜日二部1時限目の授業終了後20分間。これ以後、あるいはそれ以外でも対応可。
新宿キャンパス12階講師室。

<学生へのメッセージ>
「教育実習をさせていただく」という意識を常に持っていてください。受け入れる学校では、通常の授業が中断されるだけでなく、お世話してくださる関係の教員の皆様に、校務多忙な中でさらに負担をおかけするということを十分に自覚して下さい。実習生と言えども、生徒への影響は正規の教員と何ら変わるところはありません。事前の準備を怠らず、誠意と熱意で責任を全うして下さい。そのための授業です。

 

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