2008年度工学院大学 教職課程科目

教育心理学(Educational Psychology)[9046]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

4単位
岩田  泉 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
本授業では、「子どもの発達」と「子どもの学習とその指導」について理解を深めることを目的とする。
特に、「教育とは本来、個々の子どもに合わせた個人的な行為ではないか」と仮定し、その視点から授業を考えてみる。具体的な達成目標として、「子どもの発達を適切に把握できる」「子どもの学習指導について個人差に応じて計画できる」ことをめざす。

<授業計画>
1、「子どもの理解」
   教育心理学からみた教師の役割を理解する」
2、「子どもの発達の理解」
   発達とは何か、発達の理論、適時性や臨界期について学ぶ。
3、「発達段階と発達課題」
   発達を段階的に理解し、フロイト、ピアジェ、エリクソンらの発達理論を学ぶ。
4、「発達と学校教育」
   子どもの発達からみた学校教育の問題点を考える。
5、「学習指導の心理」
   人間はなぜ、どのように、何を学ぶのかを把握する。
6、「学習指導の技術」
   学習指導の技術として個人、対人、集団レベルの教授技能を理解する。
7、「学習と授業形態」
   一斉授業の問題点とそれを補うさまざまな授業形態の特徴について学ぶ。
8、「個性を生かす授業」
   子どもの特性や個人差にどう対処するのか。指導法にはどのようなものがあるのか
   を紹介する。また、子どもの個性を生かす授業について学ぶ。
9、「学習への動機づけ」
   外発的動機づけと内発的動機づけの関係を理解する。
   学習の動機づけ過程の基礎について学ぶ。
10、「学習過程の理解」
   わかることとはどのようなことか。
   わかることを妨げる要因にはどのようなものがあるのかについて学ぶ。
11、「理解を深める」
   学習方略の形成に教師の働きかけが影響し、理解を深めるにはどういう方法があるのか。
   また、学習内容をよく記憶するにはどうしたらよいかについて学ぶ。
12、「学習の評価」
   学習評価について学ぶ。特に、形成的評価の特徴と授業への活用について理解する。
13、「学習の評価」
   絶対評価、相対評価、個人内評価、自己評価について理解する。
14、「障害のある子どもの発達と学習」
   障害のある児童・生徒の発達と学習の過程を理解する。
15、「まとめと試験」
   キーワード中心の試験を行う。

<成績評価方法及び水準>
授業で扱ったキーワードを中心とした試験を行う。その結果(80%)に出席状況および授業時の課題か演習問題の結果(20%)を総合して評価する。60点以上を合格とする。特に、出席状況は重視するので留意すること。

<教科書>
特に指定しない。授業は自作プリント・資料を用いる。

<参考書>
授業時に必要に応じて紹介する。

<オフィスアワー>
事業開始時間前か後に12階講師室にて。

<学生へのメッセージ>
自作プリントを配布、プリント中心に授業を進めるため、やむをえない場合以外は欠席しないよう留意してください。夏期集中授業のため、他の集中授業と重複しないよう履修すること。
試験の日程は調整するが、決まった日程を優先すること。

 

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