2008年度工学院大学 教職課程科目

現代教職論(Study on Modern Teaching Profession)[9026]

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2単位
安部 芳絵 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この授業は、いわば、教職の入門的な科目である。「教師というしごと」についての理解を深めると共に、自らの適性を見つめ、これから先の教職課程で何をどう学ぶのかを考える機会でもある。
わたしたちは、教育や教師について何らかの考え・想いを抱いている。「教育はこうあるべきだ」「教師とはこういうものだ」という声もよく聴かれる。それぞれの抱く教師像は異なり、そのために問題が生じることもある。そこで現代教職論では、教職の意義や職務内容について改めて学びながら、「これからの教師に求められる役割」について子どもの権利条約の視点から探っていく。
授業は実践力を育むため、グループワークやロールプレイング、スピーチ、発表などを取り入れ参加型形式で進めていく。なお、初回の講義で「教職への想い」「忘れられない教師との出会い」「どんな教師になりたいか」を発表してもらうので、各自準備をしておくこと。

<授業計画>
1)オリエンテーション:評価方法や講義の進め方について、自己紹介
2)教職への想い:「なぜ教師をめざすのか」を客観的に捉えなおし自分なりの課題を見つける。
3)学校と教師のしごと:教師の職務内容や校務分掌、関連法規、教師の権利について学ぶ。
4)教師になる:教職課程・教育実習・免許制度・採用試験・教員の研修などについて知り、今後の具体的な計画を考える。
5)−9)子どもに向かい合う:子どもをめぐる教育的課題を具体的な事例として取り上げ、検討する。たとえば、「いじめ」「不登校」「学力低下」「モンスターペアレント」「体罰」「児童虐待」など(トピックは参加者の意見を尊重して決定する)。
10)11)子どもの権利条約と教師:国連子どもの権利条約は子どもの権利に関する世界的な「ものさし」であり、日本の教師もその影響を免れることはできない。そこで、子どもの権利の視点から「求められる教師像」について検討する。
12)ふりかえり(教場試験)

<成績評価方法及び水準>
教場試験で60点以上の者を合格とし、単位を認める。詳細は第1回の講義にて説明する。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
適宜紹介する。

<オフィスアワー>
授業終了後、教室で対応する。なお、メールアドレスは授業中に提示する。

<学生へのメッセージ>
「どうしても教師になりたい」人、「免許だけとっておきたい」人、「親から教師になれといわれた」人、「なんとなく」の人。さまざまな人の声を聴かせてください。お互いの考え・想いを共有する中で、自分なりの教職に対する考えを組み立ててもらえると嬉しいです。

 

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