2008年度工学院大学 第2部建築学科

文化人類学B(Cultural Anthropology B)[3704]

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2単位
姜  竣 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
近代は、文字(文学)が抽んでて優位を占めた時代である(ロゴセントリズム)が、一方で、イメージ(美術や映画)、あるいは、声や身振り(演劇)が反文字主義の認識を強固にしたのも、逆説的ながら極めて近代的な事態であった。本講義では、声とイメージと文字の連繋(間テクスト性)という観点から、日本と世界の表象文化について学ぶ。その際、理論と方法に関しては民族学的詩学、文化記号論、メディア論の知見を援用し、事例に関しては実践的な調査研究を多く用いる。授業の目標は、ある時代と場所に支配的な感覚や知覚は、それらを媒介する言葉とそのメディアの変化によって、歴史的にもたらされたものであるという見方を理解し、現代日本の言語とメディアの状況を正しく把握することである。

<授業計画>
第1週  ガイダンス−コミュニケーションの人類学とは−
第2週  言語の三角形:イメージと音声と文字のかかわり
第3週  言葉に憑かれた人たち:言語思想の系譜
第4週  日本における言語状況の歴史:近世/近代/現代
第5週  近代文体の起源:俳句と浮絵と眼鏡絵
第6週  近代文体の誕生:写生文と言文一致体
第7週  近代における<声>の衰退と発見:伝説/昔話/物語
第8週  幽霊が書いた文学:メディアと心霊現象
第9週  近代詩のなかの<声>:草野心平と宮沢賢治
第10週 マンガと言葉の現代化
第11週 マンガといかなる言葉か
第12週 表現は誰のものか:メディアと著作権 
第13週 まとめ

<成績評価方法及び水準>
授業への出席を前提に、学期末の課題論文と授業中の小テストなどをふまえて総合的に評価し、60点以上のものに単位を認める。

<教科書>
テキストは必要に応じて、教室で配布する。

<参考書>
オング,W-J『声の文化と文字の文化』1991、藤原書店  
マクルーハン,マーシャル『メディア論』1987、みすず書房
伊藤守編『メディア文化の権力作用』2002、せりか書房

<オフィスアワー>
授業終了後に教室で。

<学生へのメッセージ>
第一回目の授業時に、成績評価方法および水準について説明するので、必ず出席すること。なお、授業の趣旨は変わらないが、取りあげる内容と構成は変更もありうる。

 

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