2008年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

感性メディア科学(KANSEI-Media Science)[5D13]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
椎塚 久雄 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
これまでの工学は、知性に関する技術一辺倒だった。しかし、最近では工学の世界でも感性への関心が高まってきている。昔から言われる人間の知・情・意の働きの中で、知だけではなく、情の技術開発の 重要性が認識されてきているのである。人間は、感性に訴える刺激(感性情報)に対してそれを処理(感性情報処理)して、 感性的な振る舞いをおこしている。感性メディア科学の研究テーマは、人間がどのような感性情報処理を行っているかを調べ、コンピューターが人間に置き換わり感性を実現するこ と(すなわち人工感性、Artificial Kansei)やコンピューターが人間の感性をサポートすること(それを感性増幅と言う)である。そのための具体的研究として、音楽、絵画、顔、音声、身振り、自然など、感性情報を担う感性メディアの研究が行われている。この授業では、このような背景のもとに、わたくしたちの身近にある音楽やダンス等をとおして、感性メディア科学の基礎的な側面の理解を深めることをねらいとしている。

<授業計画>
1.感性とは何か/感性科学・感性工学の必要性
2.人工知能と人工感性/感性システムにフレームワーク
3.感性の定量的な評価について
4.感性コミュニケーション
5.共感覚と感性
6.感性語を用いた自動作曲システム(1)−心を動かす要因の抽出
7.感性語を用いた自動作曲システム(2)−カラーイメージチャートから色と感性語の対応を見出す
8.感性的ダンスの自動生成システム(1)−音楽とダンスの振る舞いの関係付け
9.感性的ダンスの自動生成システム(2)−感性的対応によるダンスの自動振り付け
10.感性コミュニケーション
11.TVMLを用いた感性的テレビ番組自動作成法(基礎編)
12.TVMLを用いた感性的テレビ番組自動作成法(実践編)
13.全体のまとめと今後の展望

<成績評価方法及び水準>
出席、レポート、試験の総合評価で、60点以上を合格とする。

<教科書>
特に使用しない。

<オフィスアワー>
授業の終わった後に相談にのります。あるいは、まずメール(shiizuka@cc.kogakuin.ac.jp)で連絡して下さい。

<学生へのメッセージ>
嫌いなことを補うより、好きなことを伸ばそう!

<参考ホームページアドレス>
http://www.netrush.jp/kansei_top.htm    http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1013/

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2008 Kogakuin University. All Rights Reserved.