2008年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
画像認識と理解(Image Recognition)[4D25]
2単位 中村 納 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 画像の処理と認識・理解についての基本的考えに重点を置き,具体的応用に際し,柔軟な発想ができるようになることを講義の目標とする。演習課題例をできるだけ豊富に取り入れる。
- <授業計画>
- 第1週 画像工学概論,画像工学の応用分野,パターン認識と画像処理,画像処理のシステム的考え方。
第2週 画像情報理論,情報理論の基礎,画像情報の統計的性質,離散的画像変換 第3週 色情報,等色,混色,表色系。 第4週 画像情報処理,画像の強調と復元,雑音除去,幾何学的歪補正,濃度値の補正。 第5週 しきい値処理とエッジ・領域の検出,しきい値処理の基本的考えと具体例の説明。 第6週 2値画像の特徴抽出,正方格子の性質,線要素の抽出,距離変換,細線化と中心線の抽出。 第7週 領域の性質と領域分割,濃淡領域の性質,領域のラベル付け,2値領域の形状特徴。 第8週 テクスチャー特徴,同時生起行列,ランレングス統計,フーリエ変換特徴。 第9週 画像処理の手法とアルゴリズムの関係,並列処理と逐次処理,画像処理における探索技法。 第10週 弛緩法,確率的弛緩法,画像の強調,画像のラベル付け。 第11週 画像処理の応用例,指紋画像の同定,ミクストモード通信,顔画像の照合,その他。 第12週 画像情報の符号化,2値画像の符号化,多値画像の符号化,線画像の符号化,カラー画像の符号化,ベクトル量子化。 第13週 画像の認識,決定理論に基づく画像パターンの認識,構造的パターン認識法 第14週 画像工学の将来動向,コンピュータビジョン,3次元情報処理の概要について述べる。
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験の結果により評価。
- <教科書>
- 「画像工学」南敏,中村納共著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 火曜日 15:00〜16:00
- <学生へのメッセージ>
- 画像処理の奥深さと楽しさを理解して頂きたい。
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