2008年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
△芸術学入門(Guide to Art Studies)[1B03]
2単位 吉田 司雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 「第七芸術」とも呼ばれた映画の歴史を、他の芸術諸ジャンルとの関連に目を向けながら振り返る。時間芸術(音楽・文学・舞踏)と空間芸術(建築・彫刻・絵画)とをつなぐ新たなメディアとして、映画はその特質を他の芸術ジャンルとの差異によって示しつつ、しかし一方では、様々な芸術ジャンルとの共存や混淆によって発達してきたからである。ただし、1950年代くらいまでの映画が中心で、最近のものは取り上げないことを留意されたい。ただ単に娯楽として映画を楽しむではなく、芸術に関わる基本的な知識をしっかり習得しつつ、映画を見る眼差しを養うことを目標としたい。
- <授業計画>
- 1 授業ガイダンス−エジソンは映画を発明したのか
2 印象派絵画と映画(1)−リュミエール兄弟 3 印象派絵画と映画(2)−ルノワール父子 4 魔術師メリエス−トリック映画の登場 5 スター誕生−ハリウッドとスター・システム 6 シュールレアリスムと映画−ダリvsブニュエル 7 エイゼンシュタイン−モンタージュという革命 8 日本映画と弁士 9 トーキー映画とラジオの時代−『火星人襲来』 10 映画と音楽−音楽映画と映画音楽 11 映画と演劇(1)−メロドラマ的想像力 12 映画と演劇(2)−アクターズ・スタジオの時代へ 13 映画と日本の伝統芸能
- <成績評価方法及び水準>
- 授業にきちんと出席することが成績評価の前提。学期末に試験を行なうほか、平常点を含めて総合的に評価し、60点以上のものに単位を認める。ただし平常点や授業中の感想文、抜き打ちテストの点数が一定の水準に達していない者は、試験の答案を採点対象としない。
- <教科書>
- 山田宏一『何が映画を走らせるのか?』(草思社)
- <参考書>
- 教場で随時紹介する。
- <オフィスアワー>
- 新宿校舎2772研究室 月12:30〜13:00
それ以外は教員に直接たずねること。
- <学生へのメッセージ>
- 第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。なお、授業で取り上げるトピックは変更する場合もありうる。
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