2008年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

数学II(Mathematics II)[6553]

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2単位
片野 修一郎 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
初等関数の解析的な性質のうち積分に関する部分の理論を理解し、基礎的な計算ができるようにする。
複素数、複素平面を取り扱い関数の複素数での値を考える。また簡単な二変数関数の性質を理解する。

<授業計画>
1.定積分の定義と微分積分学の基本定理/不定積分の定義と簡単な場合の計算
2.不定積分の置換積分
3. 不定積分の部分積分、有利関数の積分
4.定積分の各種計算(置換積分、部分積分、部分分数展開)
5.高次導関数、Taylorの定理
6.Maclaurin展開(無限級数の復習を含む)
7.具体的な関数(e^x,sin(x),cos(x),log(x)等)のMaclaurin展開
8.Eulerの公式、複素平面(偏角、絶対値等)三角関数の複素数での値
9.二変数関数の定義と簡単な例。手で曲面の絵を描こう。
10.偏導関数とその計算(1)。
11.偏導関数とその計算(2)。
12.全微分、高次偏導関数、二変数のTaylorの定理。
13. 二変数関数の極値の求め方。

<成績評価方法及び水準>
定期試験で評価するが、授業中にもできる限り演習を行いたい。前に出て演習問題を解いた者には平常点を与え、それを合算して60点以上の者を合格とする。積極的に演習に参加してほしい。

<教科書>
1年次のときのテキストがあればそれでよい。演習問題プリントの他に、重要な事項については自前の解説プリントを適宜配る予定。

<オフィスアワー>
講義の前後に新宿校舎12F講師室で。質問歓迎します。

<学生へのメッセージ>
「問題の解き方を覚えればいい」という姿勢では、数学が本当にわかるようになることはありません。少しでもわからないことがあったら、妥協せずに納得するまで考えること。数学を心の底から「わかった!」と思えるようになるには、プラトンの時代から現在に至るまで、残念ながらこの方法しかありません。

 

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