2008年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

情報理論(Information Theory)[4C27]

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2単位
馬場 則男 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
科学の目による情報のとらえ方を学ぶ。コンピュータ技術や通信技術の欠かせない昨今,情報処理・情報伝送は日常茶飯事である。情報をどうとらえ,情報の発生・伝送をどう考えればよいかなど,諸君と共に考える。情報量を定量化できる基礎力が身につくことを目標とする。

<授業計画>
1. [イントロダクション]身の回りで使われている具体的な情報理論の成果について紹介する。
2. [確率論の基礎1]確率に関する基礎事項を復習する。
3. [確率論の基礎2]条件付確率について学ぶ。
4. [確率論の基礎3]ベイズの定理について学ぶ。
5. [情報量とエントロピー1]情報量の定量化について考える。
6. [情報量とエントロピー2]エントロピーについて学ぶ。
7. [情報量とエントロピー3]相互情報量の考え方、定義について学ぶ。
8. [情報量とエントロピー4]相互情報量の応用編。
9. [情報源と通信路1]情報源のモデル化、マルコフ過程について学ぶ。
10.[情報源と通信路2]通信路モデルと通信路容量について学ぶ。
11.[情報源と通信路3]通信路容量の計算。
12.[応用編1]情報圧縮と情報理論。
13.[応用編2]情報理論の多分野への広がり。

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認める。ただし、60点に満たない者であっても、4週に1回程度行う小問題演習の解答内容が十分であると認められた場合には合格とすることもある。

<教科書>
未定

<オフィスアワー>
月曜日、前期3限、これ以外でもその都度個別にメールで約束の上、対応可とする。
E−mail:ct83063@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
確率や統計の数学を使うので,それらの復習を望む。時にパソコンによるデモを行い,データの圧縮と情報エントロピーの関係をみるなど実際の情報処理の参考例をデモする。

 

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