2008年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

物理学I(Physics I)[4127]

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2単位
加藤  潔 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
工学の基礎となっている物理学の基本を学ぶ。
物理学の対象となる現象は広範囲に及ぶ。身の回りの現象をはじめとして,宇宙から素粒子に渡るが,これらを理解する根底には共通する基本原理がある。それは案外に簡明で,森羅万象の理解を助け,また工学の広い分野で不可欠の基盤となっている。古典物理学として確立している力学,電磁気学,熱力学の基本と,それを通じてすべに共通する物理学の考え方を学ぶ。それぞれを理解することも大切だが,何よりも全てに通じるような考え方や,考えること自体を体得することが肝要である。
物理学I では力学を中心とした内容を学習する。

<授業計画>
1. 序論。物理学の方法。一般常識(SI単位系,ベクトルなど)。
2. 数学的準備(1)。座標系。連続的変化と微分。速度と加速度。
3. 数学的準備(2)。積分。密度分布。
4. 質点力学(1)。ニュートンの力学法則。等加速度運動(直線運動,放物運動)。
5. 質点力学(2)。運動方程式の解法 : 抵抗力。
6. 質点力学(3)。運動方程式の解法 : 単振動。
7. 質点力学(4)。運動方程式の解法 : いろいろな振動。円運動。
8. 質点力学(5)。運動と座標系。慣性力。
9. 力学の保存量(1)。仕事。力学的エネルギー。
10. 力学の保存量(2)。運動量と角運動量。衝突。
11. 万有引力。ケプラーの法則。質量の概念。
12. 剛体の力学(1)。剛体の記述と運動方程式。重心,力のモーメント。
13. 剛体の力学(2)。抗力,摩擦力。剛体のつりあい(静力学)。
14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
成績評価=A+R×Bとし,その値が60点以上の者に単位を認める。
A=期末試験の評価点(100点満点),
B=毎週配布し,提出を求める用紙(予習課題,復習課題)による評価点
(25点満点)。
Aが35未満はR=1,Aが35以上はR=[(100-A)/65]2

<教科書>
「理工系物理学講義(改訂版)」 加藤潔 著(培風館)

<オフィスアワー>
木曜日3時限(新宿校舎) 2714室

<学生へのメッセージ>
1.自分の頭で考え,手を動かして計算してみて,納得することが重要である。
2.ホームワークとして与える演習問題を解くこと。教科書は理解を助ける。
3.参考書は物理の面白さを伝えてくれる。
4.授業中の質問は歓迎する。
5.Eラーニングのコンテンツを予習復習に活用すること。

担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に各種の情報があるので随時確認しておくこと。担当者への質疑や面談の予約は電子メールで行うこと。メールアドレスはホームページを参照せよ。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/

 

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