2008年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

数学I(Mathematics I)[3223]

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2単位
長谷川 研二 准教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 本科目の内容は微分法と複素平面である。高校でも公式を駆使して具体的な関数の微分や積分を計算して、またその応用として関数の極値や面積を求めた。もちろん、計算することは大学の中でも疎かにできないが、それだけでは単なる記号操作のレベルの習得にしかならず、何故微分積分を物理学や工学に応用できるかを理解するには極限の考え方が必要である。これは難しく感じられ敬遠されがちであるが、少しでも会得できればと願う。複素数は情報学で必要な道具で、変数を複素数まで拡げると指数関数と三角関数との繋がりが理解できる。具体的な達成目標は主に
(1)初等関数の極限値の計算
(2)初等関数の導関数の計算と応用
(3)複素数と複素平面との対応と絶対値、偏角の理解

<授業計画>

  1. 初等関数
  2. 極限値と連続性
  3. 微分係数と導関数
  4. 導関数の公式
  5. 指数関数と対数関数
  6. 三角関数と逆三角関数
  7. 平均値の定理
  8. 関数の極大・極小
  9. 高階導関数
  10. 関数のグラフの凹凸
  11. 複素数と複素平面
  12. 絶対値と偏角
  13. ド・モアブルの定理
  14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
 定期試験をx点(100点満点)として、評点を (ax)b とする。ただし ab は (100a)b =100 で、合格基準点x0 に対して(ax0)b =60となるように定める。合格基準点は60点以下で各受講生毎に定めるとして、レポートによる平常点が高いほど合格基準点は低くなる。毎回、真面目にレポートを提出すれば基準点は50点程度であり、特に優秀なレポートであれば40点以下まで下がることもある。もちろん、レポートを提出しなくても定期試験で60点以上得点すれば合格となる。

<教科書>
プリント

<参考書>
理工基礎 微分積分学[増補版] 柳原二郎 他著 理学書院

<オフィスアワー>
水曜日12:10〜13:10

<学生へのメッセージ>
 本科目だけでなく大学生活を通して自分で考える力を向上させ、難問が山積する21世紀を生きぬいて欲しい。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft10058/sugaku_joho.html

 

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