環境工学Ｉ（Environmental Engineering I）[4A22]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

　環境とエネルギーは密接に関連しています。産業革命以降，エネルギーの消費量が増大の一途を続け，それが環境に大きな影響をもたらしているのです。講義では，環境とエネルギーを工学的に取り扱い，データに基づいた知識を系統的に得られるように工夫します。理解を助けるために，合わせてときどき演習も行います。これらの知識を習得することによって，技術が社会に及ぼす影響について理解し，考える能力を身につけるようにします。

（ＪＡＢＥＥ学習・教育目標）
「国際工学プログラム」
(A)多面的な視点から考える能力：◎
(B)技術者倫理の習得：○
JABEE基準1の(1)の知識・能力：（a）(b)：◎（ｇ）（ｈ）：○

（前提となる基礎知識と習得後の展開）
　あらかじめ「流体力学」及び「工業熱力学」を履修しておく必要がある。

＜授業計画＞

1. エネルギーと環境（導入）（雑賀・山本）
2. 世界と日本のエネルギー需要，世界のエネルギー資源（山本）
3. 地球規模環境問題（地球温暖化，酸性雨，オゾン層破壊）（雑賀）
4. 地球サミット，アジェンダ21，国際的規制・条約の進展（雑賀）
5. 京都議定書：CDM，森林と二酸化炭素吸収源，温暖化予測（雑賀）
6. 自動車による環境への影響（内燃機関，電気動力，排気対策）（野原・雑賀）
7. 再生可能エネルギー：水力，地熱，太陽，風力，海洋（山本）
8. 再生可能エネルギー：バイオマスエネルギー（山本）
9. エネルギーと環境の経済（山本）
10. 環境マネジメントシステム (ISO 14001)（北林）
11. 環境と経営：LCA，CSR，環境報告書，環境ビジネス（雑賀）
12. 環境と商品：PL法，製品の環境負荷低減，環境配慮設計（雑賀）
13. 環境倫理：生物保護，世代間倫理，地球の有限性（雑賀）
14. 期末試験（雑賀）

＜成績評価方法及び水準＞

　各項目について課題を与え，演習およびレポート提出を行う。期末試験50%，演習・レポート50%で採点する。
　「国際工学プログラム」の学習・教育目標(A)および（B)は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。

＜教科書＞

必要に応じて，プリントを配布します。

＜参考書＞

エネルギー教育研究会，「新版　現代エネルギー・環境論」，エネルギーフォーラム
牛山　泉，「エネルギー工学と社会」，放送大学教育振興会

＜オフィスアワー＞

月曜日　10:00-12:00（新宿1712室）
上記時間外でも随時質問を受け付けます。メールでの質問も可。
メール：saika@cc.kogakuin.ac.jp

＜学生へのメッセージ＞

地球環境を保全するだけでなく，持続可能な発展を行うための糸口を一緒に考えましょう。

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