2008年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
△熱力学I(Thermodynamics I)[3376]
2単位 角田 敏一 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 熱力学は、内燃機関、各種推進工学、燃焼学などの応用的な学問だけでなく、移動速度論、物性論、流体力学、化学反応論などの基本的な学問などの基礎となるものである。熱力学の第1法則、理想気体の状態変化について学ぶ。熱力学の第1法則の意味、理想気体の可逆変化と不可逆変化のそれぞれの意味と、両者の違いが拾得できたかを試験によって判断する。
(JABEE学習・教育目標) 「国際工学プログラム」:(C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎ (前提となる基礎知識と習得後の展開) 「物理学II」の熱力学に関する知識と「数学I」、「数学II」の微分・積分に関する知識が必要である。拾得後は「工業熱力学演習II」、「エネルギーシステム」へと発展させて、動力の発生、エネルギー問題、環境問題に対する機械技術者としての素養の根幹を身につけることができる。ECPのテーマがエネルギーに関係する場合、そのプロジェクトを遂行するための必要な知識が得られる。
- <授業計画>
- 第1章
1.1熱力学と工業熱力学 1.2熱平衡と温度 1.3状態量 1.4状態変化 1.5状態式 1.6国際単位系(SI)と他の単位系 1.7理想気体 第2章 熱力学第1法則 2.1仕事と熱 2.2熱力学第1法則 2.3閉じた系のエネルギー式 2.4流動系のエネルギー式 2.5比熱 第3章 理想気体の状態変化 3.1理想気体の性質 3.2理想気体の可逆変化 3.3理想気体の不可逆変化 3.4理想気体の混合気体
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で最終成績を評価。60点以上のものに単位を認める。
「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて修得することにより達成される。
- <教科書>
- 「工業熱力学、基礎編」、河野他監修、東京大学出版会
- <参考書>
- 「機械技術社のための熱力学」熱力学教育研究会編(産業図書)
- <オフィスアワー>
- 講義期間中の講義後の教室、または同一時間の八王子1号館1階非常勤講師室。
- <学生へのメッセージ>
- 熱力学を理解するのは難しい。どうすればよいか。残念ながら私にも解答はありませんが、多くの先輩たちがやってきたように、慣れるしかないように思います。例題を分かるようにして下さい。
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