2008年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

化学実験(Experiments in Chemistry)[2336]

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1単位
佐藤 光史 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 一般教養として基礎的な化学の実験を通じ,実験に興味を持たせ,自然現象の観察力を養い,科学的に広い視点から物事を思慮できるような人格の形成をめざす。
以下に具体的な達成目標を示す。
1)材料を構成している各元素の分離・確認方法を理解する。
2)酸を定量する簡便で確実な方法を理解する。
3)応用として食酢中の割合を求める。
4)無機化合物を合成し、純度を高める方法をマスターする。
5)我々の身近に存在する水を純度よくする方法とその純度評価方法を理解する。
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c):◎

<授業計画>
化学をあまり得意としない学生にも分かるように,初歩的な内容から初める。実験は個人実験なので,自分の納得できるペースで行なえる。テーマとしては,定性分析を主とし,未知試料を交え初歩的な定量分析(容量分析)に及び,その他2〜3の物理化学的実験(硫酸銅の製造及び再結晶,水の蒸留,塩類の電気電導度測定)を行なう。
第1週:実験を行なうにあたっての注意・ガイダンス。
第2週:酸と塩基の面白実験
第3週:無機陽イオン各個別反応
第4週:第一属陽イオンの分析
第5週:第三属陽イオンの分析
第6週:上記属の未知試料
第7週:酸の0.1規定アルカリ標準液による定量
第8週:市販食酢中の酢酸成分の定量
第9週:硫酸銅の製造
第10週:上記の再結晶法による精製
第11週:蒸留水の製造
第12週:ナイロンの合成
第13週:まとめ実験

<成績評価方法及び水準>
平常点(各回指定予習ノート:3段階評価)+レポート点(各回:5段階評価)+提出課題点の合計で評価する。各回のレポート点が60点相当を超えない場合には、再レポートを1回のみ課す。提出課題点は、全体の30%以下で評価するので、(平常点+レポート点)が満点の場合、最終評価は70点となる。

<教科書>
教材プリントを使用する。

<参考書>
視覚でとらえるフォトサイエンス 化学図鑑 数研出版

<オフィスアワー>
毎週実験終了後、何時でも対応する。

<学生へのメッセージ>
「安全」は工学の基本である。物質を安全に扱うために、少しでも化学の知恵を身に付けよう。加えて、自然現象への観察力を養い,科学的に広い視点から物事を考えるようになってほしい。実験室では、一挙手一投足が実験であることを学ぼう。

 

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