2008年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
都市設備(Urban Environment and Infrastructure)[2D73]
2単位 大崎 一仁 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建築や都市が健全に機能するためには,エネルギーや水などが適切に供給され,ごみなどが適切に処理される必要がある。これを担う都市設備の整備のためには多様な関係者の合意形成とそのための計画が不可欠である。事業,手法など多様な側面から都市設備の計画論を展開する。
- <授業計画>
- 1. 概論:都市設備とは何か。行政や企業が都市設備計画に如何に係わるか。都市設備計画のおもしろさなど。
2. 都市のエネルギーシステム:電気,ガス,熱供給など都市のエネルギーシステムの総論と地域レベルシステムの動向等の紹介。 3. 都市の水循環:中水道システムの計画を中心に都市の水循環のあり方を考える。 4. ごみにまつわる話(その1):大きな転換期を迎えたごみ処理行政の現在と今後を考える。マテリアル,サーマルリサイクルの話を交えながら。 5. ごみにまつわる話(その2):迷惑施設の代表であるごみ処理場を如何に効率よく整備するか。 6. トータルユーティリティシステム:都市設備の未来を考える。行政や利害の垣根を超えたシステム論と実現への課題。未利用エネルギーの活用など。 7. 地域冷暖房システムの計画:都市設備の代表格である地域冷暖房を題材に計画手法を紹介する。その1回目は,計画区域の設定と熱負荷の算定。 8. 地域冷暖房システムの計画:第2回目,プラントシステム計画と配管計画。 9. 地域冷暖房システムの計画:事業実現のための課題整理と課題解決の方向性。 10. 都市設備普及促進のために:PFI手法などトピックな話題と都市計画全般との関係について。 11. 公共空間の利用について:多くの都市設備が整備される都市の地下空間利用の話。 12. 都市環境の捉え方:講義を振り返って,総論を展開。
- <成績評価方法及び水準>
- 原則,期末試験の結果を評価する。試験の大半は論文形式を予定。都市設備の持論を展開することを期待する。
- <オフィスアワー>
- 授業前後
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