2008年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース

地震工学(Earthquake Engineering)[4A20]

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2単位
久田 嘉章 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 現在の日本は、東海地震や首都圏直下型地震、東南海・南海地震、宮城県沖地震など様々な地震の切迫性が指摘されており、地震防災に果たす建築の役割は非常に大きい。本講義では建築に関連する地震工学とその周辺分野を広く学ぶ。特に過去の地震被害と教訓、振動論と耐震工学・耐震設計法への応用、超高層建築の地震防災対策、地域・都市防災、地震リスクの基礎を習得することを目標とする。

<授業計画>
1.概論:建築と地震防災
2.地震被害と耐震設計:関東大震災から宮城県沖地震まで
3.地震被害と地震防災:阪神淡路大震災からスマトラ沖地震津波まで
4.高層建築と地震防災:発災対応と避難訓練など
5.地震学・地震工学の基礎:震源から地盤震動・地震動入力まで
6.振動論と耐震設計1:1層建物の振動と地震応答解析
7.振動論と耐震設計2:地震応答スペクトルと耐震設計
8.振動論と耐震設計3:多層建物の振動
9.振動論と耐震設計4:耐震設計法
10.耐震対策:耐震診断と補強、耐震・免震・制振
11.地震被害想定と地域防災対策
12.最新の話題:リアルタイム地震防災、地震動予測地図、地域防災など

<成績評価方法及び水準>
出席、レポート提出(4回程度)、期末試験によって行われる。

<教科書>
建築の振動 初歩から学ぶ建物の揺れ、西川孝夫ほか、朝倉書店
加えて、プリントを適宜配布する。

<参考書>
最新耐震構造解析、柴田明徳著、森北出版、1981年

<オフィスアワー>
月〜金の21時以降はほぼ毎日研究室にいます。建築系学科学習ガイダンスによる久田欄も参照すること。

<備考>
 地震工学の基礎となる振動論は建築の安全性や快適性を計測する上で最も重要な分野です。振動学は高校の知識程度でも理解できる内容です。休まず着実に理解と演習を繰り返せば、誰でも習得できるので、諦めずに学習して欲しいと思います。

<参考ホームページアドレス>
http://kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/

 

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