2008年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科

木質系住宅の構造デザイン(Structural Design of Wood Based Dwelling House)[5C23]

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2単位
宮澤 健二 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>

建築物の大半は住宅であり、且つ木質材料を主体とした2階建ての住宅である。大学での建築設計の最初は住宅になることが多い。小規模住宅は日常の生活から多くを学べ、小規模であるが故に構造の設計で大きなミスさえなければ、何とか建物は建つ。しかし、住宅が快適で、美しく、適切はコストに収まることが要求され、本当に最適な住宅を生み出すためには、広い視野、高い技術と詳細な設計が要求される。特に構造計画の基本を逸脱した設計は、欠陥住宅と呼ばれる、場合によっては設計者の責任となる。
 大学教育で欠落しがちなのは小規模住宅に対する専門知識である。しっかり設計できる基本を身につけることでが重要である。本科目では木質系住宅を構造の面から見て、要求される性能、構造性能を満たす基本的な設計方法を学ぶ。

<授業計画>
 1.ガイダンス(授業内容、木質系住宅とは、設計とは、構造形式、要求される構造性能)
 2.木質系材料と接合部
 3.耐力壁の仕様と性能、耐力壁の配置
 4.鉛直荷重に対する設計、構造計画
 5.地震荷重・風荷重と水平耐力の検討(壁量規定、引き抜き防止)
 6.屋根と床構面の設計
 7.地震災害と耐震実験から学ぶ
 8.軸組工法住宅の設計
 9.失敗から学ぶ住宅の設計
10.枠組壁工法住宅
11.ログハウス、伝統工法他
12.品確法、耐震診断と耐震補強
13.新しい技術
14.期末試験

<成績評価方法及び水準>
平常時の出席、レポート課題及び期末試験
木質系住宅のの構造概要、仕様設計、構造計画、壁量設計法の修得が合格の基準である。

<教科書>
「木質構造」:宮澤健二他、東洋書店

<参考書>
「木質構造建築読本」:木質構造研究会編、井上書院
「目でみる木造住宅の耐震性」:宮澤編著、東洋書店

<オフィスアワー>
月曜日、木曜日

<学生へのメッセージ>
木質系構造は、環境や資源の問題からも重要になりつつあります。
専門基礎知識の修得は大学卒の技術者の必須条件、社会に出てから損をしないように。

 

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