2008年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

近代建築史(History of Modern Architecture)[5A18]

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2単位
初田  亨 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 近代建築が欧米においていかに生みだされてきたか。その特性は何か。また,その建築が日本に入ってきた時,日本の建築家は何を考え,どのような建築を創造してきたかを学び,現代の建築状況を客観的にみる心構えを養う。

<授業計画>
1. 近代建築史を学ぶにあたって―近代建築の成立と背景
2. 幕末・明治前期の日本の建築―変化する時代の中での創造行為
3. 明治中期・後期の建築―日本人建築家が目標にしたものと到達した時の壁
4. 西欧における近代建築の出発―近代建築とは何だったのか
5. 産業革命と建築―近代建築を支えた「もの」と「情報」
6. 1910年代―機械と美が結びついた近代建築
7. 1920年代―多様な建築運動
8. 国際建築様式へ―近代建築の到達点,1920年代の建築
9. 大正の建築―自己の発現から建築運動体へ
10. 昭和戦前期の建築―工学および都市問題への視点と合理的建築
11. 戦後建築をリードしたもの―合理性,伝統の評価
12. モダニズム建築をのりこえる動き――場所性,地域性の問いかえし
13. 近代建築史のまとめ

<成績評価方法及び水準>
参考書についてのレポート提出及び期末テストの結果を総合して行なう。

<教科書>
「模倣と創造の空間史−西洋に学んだ日本の近・現代建築」(彰国社)

<参考書>
「東京 都市の明冶」(ちくま学芸文庫)
「図説 近代建築の系譜」(彰国社)

<オフィスアワー>
火曜 14:00〜17:40

<学生へのメッセージ>
建築史は,社会の中で,時間の流れの中で,自分の位置している場所を確認し,これからの進むべき方向性を発見する、羅針盤のような道具です。これからの建築、都市のあり方を考えるうえで、欠くことのできないものです。

<参考ホームページアドレス>
初田研究室のホームページをごらんください。

 

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