2008年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース
構造材料施工(Structural Materials and Practice)[1B17]
2単位 田村 雅紀 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 使用者に安全・安心を与えた上で環境に配慮した建築物とするために建築工事の果たす役割は大きい。本講義は,今後の社会的環境を見据え,建築物の設計・工事監理,構造,施工等の建築実務に携わる上で必須となる,工事を支える制度・実務上の仕組み,コンクリート・鋼材等の構造材料の特性ならびに環境に配慮した工事・維持管理の方法について主に講義を通じて学習する。
- <授業計画>
- 1.構想段階−工事関係者・資格,労働安全衛生・教育
2.計画段階−建物のライフサイクル設計,建設活動の環境負荷,国際条約 3.計画段階−施工計画・工事仕様,各種法令 4.計画段階−東京都の建築工事施工計画の紹介 5.工事段階−敷地・地盤調査 6.工事段階−仮設・山留工事 7.工事段階−地業・基礎工事 8.工事段階−鉄筋コンクリート工事(1) 工事のプロセス・要求性能 9.工事段階−鉄筋コンクリート工事(2) 型枠工事・鉄筋工事 10.工事段階−鉄筋コンクリート工事(3) コンクリートの種類・調合・製造・物性 11.工事段階−鉄筋コンクリート工事(4) 点検・補修・補強・改修 12.工事段階−鉄骨工事 13.処理段階−解体・リサイクル・リユース・環境影響
- <成績評価方法及び水準>
- 平常点(レポート課題,小試験等)と最終課題の成績により評価する。
- <教科書>
- 講義用プリント(授業時に配付)
- <参考書>
- 「建築材料実験用教材」建築学会編(丸善)
「構造用教材」日本建築学会編(丸善) 「マテリアル・デザイン2008」(彰国社)
- <オフィスアワー>
- 授業後3時間
- <学生へのメッセージ>
- みなさんが日常生活している建物,街中で利用している建物全て「工事」という大きなハードルを乗り越えて今現存するものという認識を深めてください。そこには工事に関わったあらゆるものが情報として保存されていることに気付きます。
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