2008年度工学院大学 第1部情報通信工学科
コンピュータビジョン(Computer Vision)[4D23]
2単位 藤木 淳 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- コンピュータビジョンに関する研究は広範囲にわたっているため、授業では網羅することができない。そこで、本授業では、「2次元画像列からの3次元立体形状の復元」というテーマを中心的に取り上げて解説する。また、必要に応じて、他のテーマについての解説も行う予定である。
以下に具体的な達成目標を示す。 (1)2次元画像列からの3次元立体形状の復元が簡単ではない理由が理解できる。 (2)カメラモデルを数学的に記述できる。 (3)3枚の正射影画像から3次元形状が復元できる。
- <授業計画>
- 第1週 コンピュータビジョンとは何かを説明し、「画像列からの3次元情報の復元」というテーマのコンピュータビジョンにおける位置付けについて説明する。
第2週 カメラとは何か、つまり、3次元空間がどのように2次元に射影されるかについて説明し、ステレオ画像の原理について説明する。
第3週 透視射影の線型近似射影について説明する。
第4週 2枚の線型近似射影画像の間に成り立つエピポーラ幾何学について説明する(その1)。
第5週 2枚の線型近似射影画像の間に成り立つエピポーラ幾何学について説明する(その2)。
第6週 3枚の線型近似射影画像からの3次元立体形状の復元手法について説明する(その1)。
第7週 3枚の線型近似射影画像からの3次元立体形状の復元手法について説明する(その2)。
第8週 3枚の線型近似射影画像からの3次元立体形状の復元手法について説明する(その3)。
第9週 3枚の線型近似射影画像からの3次元立体形状の復元手法について説明する(その4)。
第10週 透視射影からの3次元立体形状の復元問題について概観する。
第11週 コンピュータビジョンの他のテーマについて解説する(内容未定)。
第12週 コンピュータビジョンの他のテーマについて解説する(内容未定)。
第13週 コンピュータビジョンの他のテーマについて解説する(内容未定)。
なお、第11週から第13週までに予定されている他のテーマについての解説は、第2週以降適宜実施する予定である。
- <成績評価方法及び水準>
- 3次元形状復元問題に関してはレポートを3回、他のテーマに関しては感想文を3回課すこととし、これらの内容によって評価し、60点以上の者に単位を認める。
- <オフィスアワー>
- 質問等は、授業開始前、終了後に兼任講師室にてうけつける。
- <学生へのメッセージ>
- 3次行列の逆行列を求めることができることを要求するので、線型代数の、該当部分を復習しておくこと。
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