2008年度工学院大学 第1部情報工学科

芸術学各論(Particular Subject of Art Studies)[1B04]

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2単位
吉田 司雄 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 本年度は「科学と芸術」というテーマで講義を行う。トピックの1点めは、芸術作品に描かれた科学者像を辿ること、2点めは特に二〇世紀以降の科学文明の発展やそれが呼び起こした恐怖と芸術との関わりを探ることである。絵画や映画、さらにはマンガやアニメをただ楽しむのではなく、その背後にある政治的社会的な無意識の部分を読み解いてゆく。それゆえ目標は知識を単に増やすことではなく、自らの思考と表現を導き出すための批評力を身につけることとなる。

<授業計画>
 1 授業ガイダンス−錬金術師のいる風景
 2 「ファウスト」とは何者か
 2 「フランケンシュタイン」をめぐる科学史(1)
 3 「フランケンシュタイン」をめぐる科学史(2)
 4 「ジキル博士とハイド氏」の謎
 5 「ドラキュラ」の医師
 6 「ロボット」の誕生と反逆 
 7 「メトロポリス」の地下都市
 8 「鉄腕アトム」の運命 
 9 「サイボーグ009」の宿命
10 「ブレードランナー」はどこへゆく
11 「イノセント」の主題
12 「博士の異常な愛情」
13 「渚にて」

<成績評価方法及び水準>
 授業にきちんと出席することが成績評価の前提。学期末にレポート提出を求めるほか、平常点を含めて総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。ただし、レポートを試験に変更する場合もある(実際昨年度は試験に変更したので、その可能性は低くない)。また、授業中の感想文や抜き打ちテストの点数が一定の水準に達していない者は、レポートまたは試験の答案を採点対象としない。

<教科書>
 特に使用しない。

<参考書>
 教場で随時紹介する。

<オフィスアワー>
 新宿校舎2772研究室 月12:30〜13:00
 それ以外は教員に直接たずねること。

<学生へのメッセージ>
 第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。なお、授業で取り上げる作品については変更も大いにありうる。

 

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