2008年度工学院大学 第1部電子工学科
○電気磁気学I(Electromagnetism I)[4F30]
2単位 玉貫 岳正 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 電気磁気学は物理学の一分野であり、電場や磁場内における主に電子の振る舞いに関して古典的に理解する学問であり、その内容は大別して電気現象と磁気現象とに分けて考えられる。
本「電気磁気学基礎」では主として電気現象について学び、静止した電荷によって生じる様々な現象について理解することを目的とする。 具体的な達成目標は (1)電気力の働く場、電界を理解する。 (2)電位、電位差を理解する。 (3)様々な帯電体による電界と電位を理解する。 (4)各種形状の静電容量、電界のエネルギー、帯電体に働く力を理解する。 (5)誘電体のある場合の電界の強さ、電束密度、誘電体中に蓄積されるエネルギーについて理解する。 (6)電荷の移動が電流であること、また回路に電流が流れたときの諸法則を理解する。
- <授業計画>
- 1.電荷、クーロンの法則、電界
2.電界についてのガウスの法則 3.電界中での仕事、電位と電位差 4.電位の傾き、電気力線と等電位面 5.様々な帯電体による電界と電位(1) 6.様々な帯電体による電界と電位(2) 7.様々な帯電体による電界と電位(3) 8.各種形状の静電容量(1) 9.各種形状の静電容量(2) 10.各種形状の静電容量(3) 11.誘電体(1) 12.誘電体(2) 13.電流と抵抗 14.定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 出席、レポート、クイズおよび定期試験にて総合最終評価をし、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 「基礎電磁気学」改訂版、山口昌一郎著、電気学会 (ISBN4-88686-229-2)
- <オフィスアワー>
- 授業前後1時間程度
- <学生へのメッセージ>
- 電気磁気学を理解することで、電気・電子回路、半導体素子、各種材料、光導波路等における物理現象を考察することができる。
また、将来に学習する量子力学の理解のために必要な基礎知識である。 要所に物理数学の理解が必要とされるので、授業では物理数学についても扱う。 物理現象や物理用語等は日本語表記と併せて英語表記を習得することが大切であるので、要所を併記して説明する。
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