2008年度工学院大学 第1部電子工学科

科学と社会(Science and Society)[4D14]

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2単位
林  真理 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 夢の技術と言われたものが、後になって人間や社会に大問題を引き起こしてしまうということがあります。あるいは、良かれと思って開発した技術が初めからまったく社会に受け入れてもらえないということがあります。そういった科学技術の発展と社会とのあいだの「ずれ」はどうして起こるのでしょう。また、どのようにして起こるでしょう。そして、どうすればそれをある程度予防することができるのでしょう。そういったことを、社会における科学技術のあり方の問題として考えていきます。
 具体的な歴史的事例にそくして考え、科学社会学、科学技術社会論の基本的な概念、考え方を身につけることが第一の目標です。本当の意味で「良い科学技術」とは何かを自分なりに考えられるようになることが、第二の目標です。

<授業計画>
1. 「科学技術と社会」という問題
2. 科学者とは何だろうか?
3. 科学技術は社会との結びつきをどのように強めてきたか?
4. どのような研究が(社会にとって)良い研究なのか?
5. 科学と国家:原子爆弾はどのようにして開発されたのか?
6. 医薬品による健康被害はどうして起こるのか?
7. 原子力発電所の立地は、どうして問題になるのか?(1)
8. 原子力発電所の立地は、どうして問題になるのか?(2)
9. 遺伝子組み換え作物は、どうして問題になるのか?(1)
10. 遺伝子組み換え作物は、どうして問題になるのか?(2)
11. 社会が選ぶ科学技術の時代。
12. 専門家と非専門家の対話を考える。
13. 科学技術リテラシー。

14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
(1)平常点、(2)レポート、(3)定期試験を総合的に評価し、60点以上を合格とします。授業形式と平常点の付け方、レポートの課題やレポートを書く際の注意事項、定期試験の範囲と方法、総合的な評価の具体的な方法については、最初の授業で説明するので必ず出席してください。

<教科書>
なし。プリントを配布します。

<参考書>
授業中に指示します。

<オフィスアワー>
前期は月曜2限(10:40-12:10)、後期は木曜5限(16:20-17:50)。新宿キャンパス27F2774室。

<学生へのメッセージ>
ただ知識を得るのではなく,自分なりの考え方を少しでも確立することが大切です。いろいろな疑問をもって、積極的・意欲的に授業に取り組んで欲しいと思います。

<参考ホームページアドレス>
http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/

 

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