2008年度工学院大学 第1部電子工学科

ディジタル信号処理(Digital Signal Processing)[3D10]

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2単位
斎藤 秀俊 准教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
アナログとディジタルといわれる連続時間信号と離散時間信号を通して、信号処理システムの取り扱いを学びます。そして、ディジタル信号処理の基礎理論として重要な標本化定理を理解し、離散フーリエ変換(DFT)、高速フーリエ変換(FFT)のアルゴリズムについて学び、さらにディジタルフィルタの設計理論について知識を広めます。

<授業計画>
1. デジタル信号処理の概要(信号の分類と形態、2進数コード)
2. 連続時間信号とフーリエ変換(三角フーリエ級数、複素フーリエ級数)
3. 連続時間信号とフーリエ変換(インパルス関数、フーリエ変換)
4. 連続時間信システム(畳込み積分、ラプラス変換、伝達関数)
5. 連続時間信号の標本化(標本化定理、エイリアシング)
6. 離散時間信号とZ変換(Z変換とその性質、逆Z変換)
7. 離散時間システム(インパル応答、離散畳込み和、差分方程式)
8. 離散時間システム(伝達関数、システム関数、周波数特性)
9. 離散フーリエ変換(DFT)
10. 高速フーリエ変換(FFT)
11. FIRディジタルフィルタの設計(直線位相フィルタ、窓関数法)
12. IIRディジタルフィルタの設計(アナログフィルタの設計)
13. IIRディジタルフィルタの設計(双一次変換法、周波数変換)
14. 定期試験
ただし、授業の進捗状況によって講義項目を変更する場合がありますが、ディジタル信号処理の基本を踏まえた内容にする予定です。

<成績評価方法及び水準>
定期(学期末)試験とレポート(有無を考慮)、出欠状況などで評価します。

<教科書>
「ディジタル信号処理」大類重範著(日本理工出版)

<参考書>
既に多くの専門書が出版されています。扱う内容には大差はないので、自己に合うものを選んで下さい。

<オフィスアワー>
第1回目の講義でお知らせします。

<学生へのメッセージ>
皆さんは、インターネットなどのコンピュータによる通信、携帯電話、放送、様々なAV機器などを通して、「ディジタル」という言葉はよく耳にすることでしょう。近年はディジタル信号の処理技術の適用範囲はますます広がり、その重要性は増してきています。こうしたディジタル信号を取り扱う技術の基礎理論について知識を深めましょう。

<備考>
今年度は、情報通信工学科3年生との合同授業として前期に開講されるので注意して下さい。

 

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