2008年度工学院大学 第1部電気工学科

過渡現象(Theory on the Dynamics of Electric Circuits)[3261]

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2単位
小林  幹 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電気システムを学ぶ学生にとって過渡現象の知識は各専門教科の基礎になる。ここでは,過渡現象の物理的な理解を深め,解析能力を養う。また,過渡現象の応用分野を学習する。

<授業計画>
1. 過渡現象とは
  動的解析,数学モデル,シミュレーション
2. 微分方程式と過渡現象(1)
  動的素子,回路方程式,一般解,初期値問題
3. 微分方程式と過渡現象(2)
  基本回路の解析と物理的考察,時定数
4. 微分方程式と過渡現象(3)
  LC回路・RLC回路,構造時変回路,演習
5. 代表的な計算問題
6. ラプラス変換の基礎(1)
  概念,主要波形の変換,微積分の変換
7. ラプラス変換の基礎(2)
  諸性質,電圧源回路,電流源回路の解析
8. ラプラス逆変換
  部分分数展開法,コンボリューション,演習
9. 任意の波形の過渡現象(1)
  パルス波と周期波のラプラス変換
10. 任意の波形の過渡現象(2)
  インパルス応答,スッテップ応答,合成積
11.分布定数回路の過渡現象(1)
  分布定数回路モデル、波動方程式とその解 
12.分布定数回路の過渡現象(2)
  無損失系の過渡現象、終端での現象
13.分布定数回路の過渡現象(3)
  分布定数回路の応用,演習
14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
期末テスト(ウエイト80%)と課題(ウエイト20%)との総合評価。クラスの受講態度が良ければ毎回演習問題を提供しその内容を成績評価に反映する(ウエイト20%以内)。

<教科書>
「大学過程 過渡現象(改訂2版)」高木編著(オーム社)

<参考書>
「電気回路の動的解析」小林他共著(森北出版)

<オフィスアワー>
水曜日 10:30〜11:00 講師室
講義の直後に約束して別の時間でも対応します。

<学生へのメッセージ>
従来の合格率は低い数値です。一回でも休むと理解は困難になるので自習を十分に行って下さい。クラスの様子から授業計画どおりには進行できない事もある。試験範囲は講義でカバーした範囲とする。

<備考>
数学(代数と線形微分方程式)力不足が原因で理解不可能となる学生が多い。これら数学をもここで学習しなおす気持ちで取組んで欲しい。

 

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