2008年度工学院大学 第1部電気工学科

エネルギー・環境(Energy and Environment)[2B73]

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2単位
吉田 好邦 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
本講義ではエネルギー・環境問題について現状と背景を解説する。環境問題は主に地球温暖化問題を対象とし、具体的な対策や制度設計について、現状の問題点や予期される将来の動向を踏まえながら解説する。具体的には以下の事項を目標とする。
・エネルギー問題、環境問題について関連する情報を知識として取得するだけでなく、感覚として把握できるようにする。
・環境の評価方法と管理手法について理解する。
・各種地球温暖化対策の効果と経済性を学ぶ。
・リサイクルやビジネスなど環境に関連した事柄についての制度設計について理解し、環境と経済の両立のための指針を得る。

<授業計画>
第1週 エネルギー需給の実態(1)
エネルギー問題と環境問題、日本・海外のエネルギー消費構造とGHG排出量について学ぶ

第2週 エネルギー需給の実態(2)
エネルギー問題と環境問題、日本・海外のエネルギー消費構造とGHG排出量について学ぶ

第3週 暮らしとエネルギー
ものづくりとエネルギー、各種燃料の製造方法、再生可能エネルギーについて学ぶ

第4週 エネルギー収支とLCA(1)
エネルギー収支、積み上げ法について学ぶ

第5週 エネルギー収支とLCA(2)
インプットアウトプット法について学ぶ

第6週 エネルギー収支とLCA(3)
産業連関分析とその応用を学ぶ

第7週 エネルギー収支とLCA(4)
LCAの事例紹介、環境ラベルを通してLCAの実務を学ぶ

第8週 環境管理手法について
税、排出量取引、規制などによる環境管理の理論について学ぶ

第9週 京都議定書と日本の対応
京都議定書、排出量取引などの現況、環境税、ポスト京都の動向について学ぶ

第10週 地球温暖化対策
長期的地球温暖化対策と経済性について学ぶ

第11週 民生部門の省エネルギー
民生部門の省エネ技術の詳細と消費選好について学ぶ

第12週 運輸部門の省エネルギー
自動車を中心とする運輸部門の省エネ対策について学ぶ

第13週 消費選好の調査方法
環境評価手法について学ぶ

第14週 環境とビジネス
環境と経済の両立の可能性、環境ビジネスの動向とプロジェクト評価の手法について学ぶ

<成績評価方法及び水準>
次の(1)(2)の2通りの採点結果のうち大きい方を評点とする。
 (1)毎回の授業中に行う簡単な小テストと期末試験の成績を1:1の比で加重した平均点
 (2)期末試験の成績
合計点6割以上で合格とする。

<教科書>
特に指定しない。必要に応じて講義の都度紹介する。

<オフィスアワー>
火曜日2限目講義開始前の20分間、新宿キャンパス12階講師室にて。

<学生へのメッセージ>
視野の広い技術者を将来目指すための一助となるように、工学と環境学の立場からエネルギー・環境問題について講義をしたいと思います。

<備考>
配布資料等は講義後以下のウェブサイトにアップします。

<参考ホームページアドレス>
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/globalenv/yoshida/

 

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