2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

マテリアル関連法規(Laws and Regulations on Materials)[6A04]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
中村 和史 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
国内においては、2000年前後から環境関連法が整備され、社会全体が循環型社会形成の実現に向けて確実な進歩を遂げてきた。そのような中、近年、コンプライアンス(法令遵守)が現代社会における必達要件となり、環境面におけるコンプライアンスとして循環型社会形成はさらなる進歩が期待される。この流れはマテリアル開発へも確実に影響を及ぼしている。これからのマテリアル開発はこれらの環境関連法を遵守することはもちろんのこと、より厳しくなる環境問題への対応、さらには積極的な環境配慮への取組みが要求される。そこで、本授業では、環境関連法の背景の理解、内容の把握、さらに効果の予測から、今後のマテリアル開発において必須となる環境配慮の観点を養うことを目標とする。

<授業計画>
第1週 マテリアル開発と法規制
第2週 マテリアル開発と環境
第3週 環境を守る
第4週 環境保全と化学物質
第5週 廃棄物の適正処理
第6週 循環型社会構築と3R
第7週 安全と安心
第8週 エコロジーとエコノミー
第9週 環境配慮型製品
第10週 企業の環境法対応
第11週 今後のマテリアル開発
第12週 総括−1(不法投棄問題など)
第13週 総括−2(循環型社会における産業間連携など)

<成績評価方法及び水準>
■ 期末テストは行わない。
■ 成績は授業への出席状況と期末に行うレポートによって評価する。
■ 出席点:30点、レポート点:70点
※ レポートは下記を主な評価項目として採点する。
  ・課題を理解し、その要件を満たしているか?
  ・さまざまな情報を咀嚼し自分のレポートとして表現できているか?

<教科書>
・授業毎にプリントを配布する。

<参考書>
・必要に応じて紹介する。

<オフィスアワー>
■ 授業の前後(教室または教員控え室にて)
■ E-mail:kazufumi_nakamura@taiheiyo-cement.co.jp

<学生へのメッセージ>
「マテリアル関連法規」という言葉から固い印象を受けますが、法規制そのものを詳しく解説したり、覚えたりする授業ではありません。この授業では、特にマテリアル開発における環境関連の法規制を対象として、その背景や目的を理解することを目指します。このことは、「環境」が社会的に不可避のキーワードであることから、皆さんが将来的にどのような立場に身をおいても必ず役立つ知識となるはずです。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2008 Kogakuin University. All Rights Reserved.