2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
機能性マテリアル(Functional Metallic Materials)[5D05]
2単位 塩田 ー路 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 金属は,強さ・靭性,電気伝導性など我々の生活に欠くことのできない優れた特性を持っている.これらの特性は結晶構造,電子構造に依存する.本講義では,強さ,弾性率,延性,靭性,熱膨張係数,電気伝導性,磁気的特性,光学的特性,形状記憶特性などの金属マテリアルの機能に着目し,それらの機能発現に関わる諸原理を解説するとともに,それら適用例などについて解説する.
具体的な到達目標としては、各機能の発現機構を理解し、適切なマテリアルを選定して使いこなせるようになることである。
- <授業計画>
- 第1週 金属学通論
第2週 一般構造材料、強度の発現機構(材料の科学と工学[2]、pp1-25) 第3週 硬さ(材料の科学と工学[2]、pp25-38) 第4週 転位と強化機構(材料の科学と工学[2]、pp39-68) 第5週 破壊(材料の科学と工学[2]、pp69-95) 第6週 疲労、クリープ(材料の科学と工学[2]、pp95-123) 第7週 電気的性質(オームの法則,バンド構造、電気伝導率)(材料の科学と工学[3]、pp51-65) 第8週 電気的性質(半導体)(材料の科学と工学[3]、pp65-91) 第9週 誘電性・圧電性(材料の科学と工学[3]、pp92-109) 第10週 熱的性質(熱容量,熱膨張)(材料の科学と工学[3]、pp111-118) 第11週 熱的性質(熱伝導率,熱応力)(材料の科学と工学[3]、pp119-127) 第12週 磁気的性質(強磁性、常磁性、反磁性、超伝導)(材料の科学と工学[3]、pp129-165) 第13週 光学的性質(反射、吸収、透過、光学的現象の応用)(材料の科学と工学[3]、pp167-197) 第14週 質疑、演習
- <成績評価方法及び水準>
- 内容のまとまりごとに実施する確認テスト、および定期試験の合計で評価する。その際、前者を40%、後者を60%とし、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 材料の科学と工学[2] 「材料の力学的性質」,W.D.キャリスター著,入戸野修 監訳,培風館
材料の科学と工学[3] 「材料の物理的・化学的性質」,W.D.キャリスター著,入戸野修 監訳,培風館
- <参考書>
- 『材料科学2:材料の強度特性』、および『材料科学3:材料の電子物性』,Craig R.Barrett、William D.Nix、Alan S.Tetelman共著、井形、堂山、岡村共訳(培風館)
- <オフィスアワー>
- 新宿キャンパス1977号室 後期:木曜日16:30〜18:00、金曜日16:30〜18:00
- <学生へのメッセージ>
- 授業計画に講義予定内容と当該ページが記載されている週は、あらかじめ当該ページを読んでくること。身の回りの製品に用いられている各種のマテリアルを見たとき、そのマテリアルのどのような機能が用いられているか、その機能をさらに向上させる方法はあるだろうか、他の機能で置き換えられないか、などの意識をもって欲しい。
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