2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

回折結晶学(Diffraction Crystallography)[3D09]

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2単位
佐藤 光史 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
結晶化学の基礎を理解し、主にX線の回折現象による結晶の構造解析が、どのような原理に基づいて、どのように行われ、どのような情報が得られるかを理解する。結晶そのものの美しさに触れるとともに、化学や材料研究に欠くことのできない回折結晶学の基礎を理解する。

<授業計画>
1. 天然の結晶と結晶の合成、結晶とアモルファス、単結晶と多結晶
2. 化学結合と結晶の成り立ち、典型的な結晶構造と特徴
3. X線分光学 (1)X線の発生、分光、検出
4.          (2)原子の構造とX線スペクトル、周期表とモーズリーの法則
5. 分子と結晶の対称性(1)対象要素と点群、空間格子と単位格子
6.          (2)結晶系とブラベー格子
7.          (3)空間群と表記法、逆格子
8. 結晶構造解析   (1)結晶によるX線の回折、ブラッグの法則とミラー指数
9.         (2)原子散乱因子、結晶構造因子、回折強度
10.        (3)単結晶による回折
11.        (4)多結晶による回折
12. 実験方法と解析例:CIFとJCPDSカードに載っている、結晶情報の読み方
13. X線以外の粒子線の回折
14. 試験

<成績評価方法及び水準>
原則として、定期試験の点数が60点以上を合格とする。ただし,授業中提出課題の評価を50%まで含めて,総合評価が100点を超えないように規格化して評価する。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
適宜紹介する。

<オフィスアワー>
新宿校舎:講義の前後30分、27階研究室。
八王子校舎:メール(ft10302@ns.kogakuin.ac.jp)で日時予約の上、総合工学研究棟305号室に来室のこと。メールでも相談を受け付ける。

<学生へのメッセージ>
マテリアル研究にX線分光学は不可欠です。有機・無機を問わず、現代的に物質を扱う上で必要です。

 

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