2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

リサイクル工学(Engineering for Materials Recycling)[3A08]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
矢ケ崎 隆義 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
環境保全および省資源等の立場から、材料(物質)の創製からリサイクル、終末処理、最終処理までを扱うエンジニア・研究者として、必要不可欠なリサイクル工学技術の基礎を学ぶ。導入では、製品の製造とその使用に伴い発生する廃棄物の種類、及びこれら廃棄物の処理技術の現状と社会的ニーズとを把握する。次に、各種処理に関わる工学技術の基礎を系統的に解説する。更に、これら工学技術の適用・評価、及びリサイクル関連法令等の必要性を示し、更に具体的なシステムの応用例によりこれらを詳説することを試みる。

<授業計画>
第1週 『ガイダンス』廃棄物の性状と処理技術の現状(総論)
第2週 リサイクルを支える基礎技術各論(分解(無害化)・分離・回収・再資源化・終末処理) 
第3週 分解技術ー1
第4週 分解技術ー2
第5週 分離技術ー1
第6週 分離技術ー2
第7週 回収技術(エネルギー回収をも含む)
第8週 再合成技術
第9週 リサイクル技術の適用と評価
第10週 LCA、リサイクル関連法令
第11週 エネルギー・リサイクルシステム
第12週 マテリアル・リサイクルシステム
第13週 ケミカルリ・サイクルシステム
第14週 定期試験
(随時、プレゼンテーションを実施する)

<成績評価方法及び水準>
定期試験及び各週に実施する演習問題(理解度確認テスト)を主たる評価の対象として評価する。尚、評価の割合は前者を80%、後者を20%とし、60点以上の者に単位を認める。尚、僅かに60点を下回る者についてはレポートの提出を認め、不足分を補う内容と判断した時、最終成績を60点として単位を認める。

<教科書>
授業の守備範囲が広いことから、現時点でこれらを網羅する教科書はない。常時、プリントを配布して授業を実施する。授業の進度を確認し、下記以外の参考書を指定する場合がある。尚、関連法令については必要に応じてプリントを配布する。

<参考書>
『エネルギー・資源リサイクル』亀山秀樹、小島紀徳共著(培風館)
『廃棄物工学』久保田宏、松田智共著(培封館)
『環境リサイクル 法令・JIS要覧』リサイクル法令・規格研究会:矢ケ崎隆義、田村久義共著(新日本法規出版)

<オフィスアワー>
水、木、金曜日10:40〜18:00で授業のない時間であれば、新宿キャンパス1974室にて質疑等可能。それ以外でもメールにて約束の上、対応する事も可能。事前にE-Mail:yagasaki@cc.kogakuin.ac.jpにて連絡されたし。

<学生へのメッセージ>
本授業では基礎的な単位操作に関わる種々の計算を行うこともあるので、SI単位の復習をして臨むこと。尚、毎週、授業の終わりに、次週の授業に向けた予習項目を提示する。

<備考>
時間の許す限り、リサイクルに関わるタイムリーな話題を取り上げ、共に考えてみたい。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1021/

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2008 Kogakuin University. All Rights Reserved.