2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

マテリアル科学実験C(Laboratory of Materials Science C)[0334]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
矢ケ崎 隆義 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
桑折  仁 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
マテリアル化学実験Cでは、環境保全及びエネルギー関連装置などに材料を適用するに際して必要とされる各種評価知識等を身に付けることを目的として、次の代表的な2つの材料評価実験を受講する。
材料評価−(1)材料の環境因子による劣化と電気化学的手法を用いた評価 マテリアル科学に携わる者として、医療・福祉を支援する機器から環境保全、エネルギー関連装置等を構成する部材料を取り上げ、それらの安全性及び信頼性を確保するという立場から、これら材料について微視組織学的観察を行うと共に、電気化学的手法を用いて各種環境因子による劣化挙動の定量評価及び寿命予測を試みる。これらを通して、材料の適用に際する安全性及び信頼性の確保及び既に適用されている材料の管理、等に必要とされる知識を身に付けることを目標とする。
材料評価−(2)マテリアルの力学的特性 機械又は構造物の設計において、まず必要となるのは使用する材料の強度等の力学的性質である。機械を構成する材料の強度が不足すると破壊の原因となり、またあまり強すぎると材料の浪費となるばかりでなく、その機械の性能を低下させる原因になる。最近の諸機械は材料の強度を極度に利用することを必要とし、それに適した材料試験が要求されるようになってきている。工業材料については、実際に材料試験を行い、材料の性質を把握する。その結果を知識として身に付け、実際の機械の設計に反映させることを目標とする。

<授業計画>
マテリアル科学実験Cでは,環境保全、エネルギー関連装置等に適用する材料を対象にして、材料評価−(1)材料の環境因子による劣化と電気化学的手法を用いた評価と材料評価−(2)マテリアルの力学特性の2つの実験を行う。それぞれの実験は3週で実施し、計6週間で展開する。第1週は実験の解説及び実験、第2週は実験、そして第3週では実験レポートを提出すると共に実験により得られた知見について質疑・討論を経てプレゼンテーション等を行う。

<成績評価方法及び水準>
実験対応、実験レポート及び質疑・討論時のプレゼンテーションで評価、60点以上を合格とする.

<教科書>
マテリアル化学実験指導書、配布プリント

<参考書>
電気化学測定法(上)、電気化学測定法(下)、いずれも藤嶋昭、相澤益男、井上徹 著、技報堂出版
金属表面工学、大谷南海男 著、日刊工業新聞社

<オフィスアワー>
担当教員は複数となる(担当教員は、同実験オリエンテーション時に示す)。したがって、教員の担当科目のオフィスアワーを参照されたい.

<学生へのメッセージ>
実験の前に、指導書をよく読み、出来得る範囲で予習をすること。また、受講する実験がどのような目的を持って実施されるのかを理解しておくこと。

<備考>
実験には、薬品を使う。必ず、白衣を持参すること。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1021/

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2008 Kogakuin University. All Rights Reserved.