2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

安全化学(Safety in the Chemical Laboratory)[5454]

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2単位
三宅 淳巳 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
現代はリスク社会であり,企業活動,日常生活を問わず,さまざまな種類のリスクに取り巻かれている。本講義では,そのようなリスクを安全工学ではどのように捉え,解析し,具体的にどのような対応をしているかについて学ぶ。特に化学物質および化学物質に関連する技術システムを中心に,危険性の測定と評価における工学的原理と手法に関する知識を習得することを目標とする。

<授業計画>
1.安全工学の歴史と役割,化学物質を取り巻く現状
2.リスクの定量的表現,リスクおよび安全性の工学的概念
3.産業災害統計と安全の指標
4.重大化学災害事例の解析
5.産業安全に関する各種法規制と国際調和(Global Harmonization)
6.発火・爆発現象の基礎知識
7.熱発火理論(熱爆発理論)
8.可燃性ガスおよび液体の発火爆発危険性と評価手法
9.反応性化学物質の発火爆発危険性と評価手法
10.反応危険,反応暴走
11.リスク解析の手法
12.技術システムのリスク解析
13.リスクマネジメントの考え方
14.総括

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で最終成績を評価し,60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
教科書の指定はない。適宜プリントを配布する。

<参考書>
「化学安全ガイド」日本化学会編(丸善)
「化学安全工学」北川徹三著(日刊工業新聞社)
「新安全工学便覧」安全工学協会編(コロナ社)

<オフィスアワー>
連絡はメールにて。 atsumi@ynu.ac.jp

<学生へのメッセージ>
工学的リスクの概念を身につけ,安全や環境に対するしっかりとした考えをベースに,科学技術で社会に貢献できるようになって欲しいと思います。

 

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