2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

数学演習II(Exercises in Mathematics II)[4310]

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1単位
岸  俊晴 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
主に、2 変数関数の微分積分を扱う。問題演習を通じて、「数学 II」で学んだ定義、定理や公式の理解を確かなものとする。達成目標は以下のとおり。
 1. 広義積分の収束判定法とその意義を理解する。
 2. 全微分可能性の意味を理解する。
 3. 重積分の定義と計算法を身につける。

<授業計画>
【第1週】授業のねらい、成績評価方法などについて説明する。また、有界でない関数の積分や無限積分についての計算問題を演習する。
【第2週】直接積分計算することなしに、広義積分の収束・発散を判定する方法として、比較判定法と商判定法を取り上げる。
【第3週】2 変数関数について、極限値の定義及び連続性に関する問題演習。
【第4週】偏導関数に関する計算問題を演習する。
【第5週】全微分可能性に関する問題演習。
【第6週】総合演習:第 5 週までの範囲全般にわたる問題を演習する。
【第7週】2 変数関数の極大値・極小値を求める問題の演習。
【第8週】微分法の応用として、接線、接平面などを求める問題を演習する。
【第9週】多変数関数の定積分の「定義を理解する」ために、まず1変数関数の定積分の定義を見直す。
【第10週】2 変数関数の定積分の定義と、長方形領域(閉区間)における累次積分との同一性に関する演習。
【第11週】連続関数で囲まれた領域における重積分と累次積分との同一性に関する演習。
【第12週】置換積分法の演習と体積の計算。
【第13週】総合演習:第 7 週以降の範囲全般にわたる問題を演習する。
【第14週】定期試験

「数学 II」の進捗状況のよって内容を変更する場合があります。

<成績評価方法及び水準>
演習問題への取り組み状況を 50 点、定期試験の点数を 50 点とし、合計 60 点以上の者に単位を認めます。

<教科書>
「単位が取れる微積ノート」馬場敬之(講談社)

<オフィスアワー>
木曜日 3 限終了までの休み時間、八王子校舎 1 号館講師室。

<学生へのメッセージ>
高校から慣れ親しんできた(と思う)微分積分の変数を 1 つ増やし、主に 2 変数関数の微分積分を学びます。変数が 2 倍になると計算量も 2 倍(以上)になりますが、計算の複雑さは理論の本質ではありません。なるべく平易な問題を取り上げ、1 変数の場合との類似点・相違点を明確にしたいと思います。

 

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