2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

化学II(Chemistry II)[4110]

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2単位
佐藤 光史 教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
化学を専門とする学生のために化学の基礎知識を身につけることをねらいとする。高校化学と専門分野の化学の橋渡しとなる授業であり、高校化学IBとIIの範囲について、化学未履修の学生にも容易に理解できる内容から説明する。
以下に具体的な達成目標を示す。
1)化学結合の基本を理解する。
2)化合物の量関係を理解し、簡単な化学計算ができるようになる。
3)相平衡と化学平衡の基本について理解する。
4)酸と塩基の基本について理解する。
5)酸化還元反応の基本について理解する。
6)主要な無機化合物の種類を理解する。
7)主要な有機化合物の種類を理解する。
8)自身の周辺の化学物質について知り、社会において化学が果たす役割を考える。

<授業計画>
第1週:化学の位置付けと化学が扱う対象
第2週:原子の構造と電子配置、イオンと分子
第3週:化学結合と電子、化学反応式
第4週:物質の三態と相平衡、気体の状態方程式、結晶構造
第5週:化学反応と化学平衡、質量作用の法則、溶解度
第6週:酸と塩基、中和反応、酸・塩基の強弱
第7週:酸化と還元、酸化数、燃焼と電池
第8週:無機化学、非金属元素の化合物と周期表
第9週:無機化学、金属元素の化合物、錯体
第10週:有機化学、分子構造、異性体
第11週:有機化学、脂肪族化合物の分類と性質
第12週:有機化学、芳香族化合物の分類と性質
第13週:人間生活と化学物質、化学の貢献
第14週:定期試験

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験(100点)で評価し、選択科目「基礎化学」(応化)、「基礎化学演習」(マテ科)および学習支援センターでの学習状況、授業時間内での提出課題の点数を含めて評価する。それらの合計点が100点を越えないように規格化して成績評価する。合計点が59点以下の場合、レポートの提出を課す場合もあり得るが、レポート内容が単位認定相当の場合の評価点は60点となる。

<教科書>
特に指定しない。授業中に資料と演習問題のプリントを配布する。

<参考書>
副読本として,「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版),日本化学会編「化学の新世界」(丸善)を指定する。 その他の参考書は講義の際に紹介する。

<オフィスアワー>
木曜日13:00〜14:00.それ以外でもメールで約束の上,対応可。
E-mail:ft10302@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
専門科目を修得するために必要な化学の知識を確認しながら進めます。新聞や一般雑誌に登場する話題や実生活との関連も重視します。併設されている「基礎化学」(応化)、「基礎化学演習」(マテ科)では、演習と解説を中心に高校化学レベルからの理解を深めます。同時に受講すると理解が深まり、確かな力が身に付くので、積極的に利用しましょう。さらに理解不足な場合には、学習支援センターの活用を勧めます。

 

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