2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

マテリアル科学概論B(Introduction to Materials Science B)[3319]

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2単位
塩田 ー路 非常勤講師
桑折  仁 准教授  
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大倉 利典 准教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
私たちの生活は多くのマテリアル(物質、材料)によって支えられている。ここでは生活のなかで利用されている無機マテリアル(金属とセラミックス)をいろいろ紹介しながら、それらの機能と含まれる物質・材料化学的内容をやさしく解説していく。科学技術におけて無機マテリアルの果たしている役割は大きく、材料を適切に選択して利用することは省資源・省エネルギーに寄与することでもある。
具体的な到達目標を以下に示す。
(1)マテリアル科学とはどのような学問であるのかを学ぶ。
(2)これから学ぶ基礎科目ならびに専門科目との関連を理解する。

<授業計画>
第1週 原子の集合体である材料の物性・機能の理解と開発には化学結合に対する知識が必須
第2週 身近な無機マテリアル ― 自動車、レジャー用品、建材、化粧品、センサーなど
第3週 ニューセラミックスの世界 ― 環境・エネルギー、情報・通信、医療・衛生  
第4週 ニューガラスの世界 ― 光ファイバーからバイオガラスまで
第5週 高強度金属−鉄鋼を中心として
第6週 軽量金属−アルミニウム、チタンを中心として
第7週 電磁気材料―銅、超電導材料、強力磁石など
第8週 機能性金属材料−耐摩耗、防振、熱電材料など
第9週 高温と腐食に耐えるマテリアル:耐熱・耐食合金、構造セラミックス
第10週 人の体を代替するマテリアル:人工(股・膝)関節、歯科(インプラント)材料
第11週 エネルギーを生みだすマテリアル:燃料電池、太陽電池、原子力発電、高速増殖・核融合炉
第12週 コンピューターを支えるマテリアル:デバイス、コーティング
第13週 マテリアル科学とは:まとめ
第14週 期末試験

<成績評価方法及び水準>
授業への出席による平常点(成績評価の15%)、Quiz への回答およびレポート提出(成績評価の15%)、期末試験成績(成績評価の70%)などにより総合的に評価する。

<教科書>
プリントを配布する。

<参考書>
材料の科学と工学、北條英光 編、裳華房

<オフィスアワー>
(木村)八王子校舎:毎週水曜日 13:00〜15:00、12号館209室、E-mail:kimura@cc.kogakuin.ac.jp
(大倉)八王子校舎:毎週水曜日 13:00〜15:00、12号館309室、E-mail:okura@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
材料科学の面白さを知って欲しいのと同時に,社会の高度化ならびに環境・エネルギーなどの問題の解決に対して,マテリアルの科学が現在ならびに未来に対して担っている役割の重要性についても理解してほしい.また,新しい性質や機能をもったマテリアルの開発や応用のためには,物質を原子・分子レベルで理解する能力と巨視的な物質としての性質の理解が必要であることを伝えたい.

 

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