2008年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

論理学入門(Introduction to Logic)[1415]

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2単位
田村 慶一 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
論理学は一般に正しい思考の法則や形式を研究する学問であるといわれます。本講義では「伝統的形式論理学」を概念論・判断論・推理論の順に学び、さらに伝統的論理学の問題点を検討していくなかで、「論理的に思考する」ということについて考えます。
名辞(概念)の論理的な働きを名辞の内包と外延として説明できる。命題と推理を形式に注目して類別できる。推理の妥当性を推理の形式と関連づけて理解し判定できる。以上を最小限の到達目標としてしてください。

<授業計画>
1. 「論理学」とは
2. 名辞(概念):内包と外延
3. 概念の相互関係と分類
4. 命題(判断):真偽と命題形式
5. 定言命題とオイラーの図式:周延と不周延
6. 定言命題への標準化
7. 直接推理:定言命題の対当関係
8. 間接推理:定言三段論法
9. 現代的観点からの再検討
10. 定言命題の存在的意味
11. ヴェンの図式:対当関係の再検討
12. ヴェンの図式:定言三段論法の再検討
13. 例題演習
14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
毎回の授業に出席すること、授業中の確認チェック問題に回答すること、以上は点数として評価するものではありませんが、成績評価を受けるための前提です。単位の認定は原則として学期末定期試験の成績によるものとし、成績が60点以上の場合に単位を認めます。

<教科書>
平野耿編『思考の回路−論理学ABC−』(富士書店)

<参考書>
沢田允茂著『考え方の論理』(講談社学術文庫)
山下正男著『論理的に考えること』(岩波ジュニア新書)

<オフィスアワー>
授業終了後に教室または兼任講師室で。

 

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