2008年度工学院大学 第1部環境化学工学科

化学工業概論(Introduction to Chemical Industry)[1C08]

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2単位
松本 英之 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
化学工業の定義、範囲、特徴等を理解し、化学工業が人類の生存に深く関わってきた経緯を歴史的にたどりながら、過去に犯した問題の反省も踏まえて、これからの化学工業の向うべき方向性について学生諸君と共に考えてみたい。

<授業計画>
1.化学工業の位置づけ、役割、特徴、重要性、人口問題、衣食住と化学工業との関わり
2.技術史的にみた化学工業の変遷(ヨーロッパにおける産業革命が化学工業発展の契機となった)
3.無機化学工業の変遷(硫酸工業、ソーダ工業、アンモニア合成、硝酸工業)
4.石油化学工業の発展(石炭から石油への原料転換、石油の利用はアメリカから始まった)
5.高分子化学工業(PE,PP,PS,PVC樹脂)天然品から合成品への転換
6.バイオテクノロジー(発酵工業からスタートして細胞融合、遺伝子操作まで)
7.セラミックス工業(窯業から発展して今や最先端技術、高温利用技術)
8.エネルギー問題と化学工業(クリーンエネルギー製造、GTL,DME,H2,など、リスク削減技術)
9.環境問題と化学工業(VOC,NOx,PM,PCB,DXN,アスベストなど)
10.化学工業を取り巻く課題と展望(2030年の社会を展望してなにを解決しなければいけないか)

<成績評価方法及び水準>
5回目と10回目の授業の際に、ミニレポートテーマを出題する。これをそれぞれ25点満点で採点する。最後の授業の際に授業の理解力を聞くレポートテーマを出題する。こちらは50点満点で採点する。都合3回のレポートの採点結果が、60点以上の者を合格とする。

<教科書>
特に教科書は使用しない。毎回、その日のテーマに即したプリントを配布し、それに基づき授業を行う。

<参考書>
最初の授業の際に紹介する。

<オフィスアワー>
毎回授業終了後、新宿キャンパスの12F講師室で30分待機している。

<学生へのメッセージ>
化学を専攻した学生諸君が、社会にでて少しでも役立つ授業をしたい。この授業を受けて、化学企業に就職して、日本の化学工業のためになる人材となって欲しい。

 

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