2008年度工学院大学 第1部環境化学工学科

化学実験(Experiments in Chemistry)[4209]

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1単位
松田 義尚 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 基礎的な化学実験を通じ、化学における実証性を体験する。実験に興味を持ち、自然現象における観察の重要性を理解する。報告書の作成を通じ、論理的、説得的な思考力および表現力を体得する。
1)物質を構成している元素の分離および確認方法を理解する、2)酸を定量する簡便で確実な方法を理解する、3)応用として食酢中の割合を求める、4)無機化合物を合成し、純度を高める方法をマスターする、5)我々の身近に存在する水を純度よくする方法とその純度評価方法を理解する、6)有機合成の一例を体験する。

(JABEE学習・教育目標)
「環境化学工学プログラム」:(D)◎
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)○

<授業計画>
 初歩的な内容から説明する。実験は個人実験なので,自分の納得できるペースで行なう。テーマとしては,定性分析を主とし,未知試料を交え初歩的な定量分析及びその他2〜3の実験(水の蒸留,塩類の電気電導度測定、ポリマーの合成など)を行なう。
第1週:実験を行なうにあたっての注意・ガイダンス。
第2週:基本操作の練習。
第3週:無機陽イオン各個別反応。
第4週:第一属陽イオンの分析。
第5週:上記属の未知試料の分析
第6週:第三属陽イオンの分析。
第7週:上記属の未知試料の分析
第8週:酸の0.1規定アルカリ標準液による定量。
第9週:市販食酢中の酢酸成分の定量。
第10週:蒸留水の製造。
第11週:上記の比抵抗率、屈折率、pH測定。
第12週:ナイロンの合成。
第13週:まとめ実験。

<成績評価方法及び水準>
毎回の実験計画(ノート)作成および実績(50点)とレポート(50点)で評価する。

<教科書>
教材はプリントを使用する。

<オフィスアワー>
木曜日 12.00−13.00 講師室

<学生へのメッセージ>
 安全と環境に注意して操作を行ってください。実験の根本は事実を観察することにあること。考察は観察した事実を自分自身のことばで合理的に解釈すること。目の前で起っていることを,リアルタイムに評価しながら操作を進めること。以上に注意して,興味を持って楽しんで実験してください。

<備考>
出席を重視する。

 

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