2008年度工学院大学 第1部応用化学科

安全化学(Safety in the Chemical Laboratory)[5A06]

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1単位
菅原 康里 准教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 化学実験室は多種多様の薬品を使用するため,火災・爆発,健康障害および環境汚染などの危険性が大きい。われわれは,研究室でも職場でも常に安全を維持するよう期待されている。このためには,まずどのようなリスクがあるかを調査・検討し,系統的で総合的な安全知識を習得することが不可欠である。
 以下に具体的な達成目標を示す。
(1)安全・危機管理等への対応の意義を理解すること。
(2)過去の発生事故例を調査し,災害防止の対応策について検討すること
(3)安全対策に対する各分野(国連,国,地方公共団体,企業および学校等)の取り組み状況を調査し,またその問題点を明らかにすること。
(4)危険な物質・装置の取り扱い方,実験室廃棄物の処理方法および応急処置法を修得すること。
(5)主な関連法令の概要を理解すること。

<授業計画>
第1週 全般的な説明および安全化学の位置付け
第2週 化学実験室における安全の基本,安全指導,実験室における安全計画
第3週 建物の設計と設備,機械・器具,試料採取の手法,作業の許可制度,時間外作業と操作
第4週 個人保護具,廃棄物処理,各種の危険性,不安定な物質の危険性の評価
第5週 腐食性刺激物質,毒性物質,引火性液体,圧縮ガスの安全な取り扱い
第6週 危険反応,消火,放射線,貯蔵,研究から製造段階へのスケールアップ
第7週 極限状態,緊急作業のための計画,事故調査,実験室における救急処置および医療処置

<成績評価方法及び水準>
毎回行う小テストで評価する。

<教科書>
「新版 実験を安全に行うために」 化学同人編集部編 (化学同人)
「新版 続 実験を安全に行うために」 化学同人編集部編 (化学同人)

<参考書>
「化学安全ガイド」 日本化学会編 (丸善), 「環境安全化学入門」 玉浦裕他 (講談社サイエンティフィク)

<オフィスアワー>
土曜日 17:00〜18:00
E-mail:bt79310@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
教科書は必ず購入すること。また、教科書の内容は講義全体の一部にすぎないので,掲載した参考書についても一読することを望む。

 

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