2008年度工学院大学 第1部応用化学科
細胞生物学(Cell Biology)[3C05]
2単位 川喜田正夫 非常勤講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 細胞のはたらきを成立させるための基礎である生体膜の性質およびその構築の分子機構について理解し、細胞の重要な特性である増殖およびその制御について、そこに関与する物質の働きと変化に基づいて理解を深める。
達成目標:1)細胞研究の方法についてその特徴および制約を理解し、適切な手段を選択できるようにすること;2)種々の細胞内膜系から成る細胞の構築を生合成の見地から理解すること;3)細胞の増殖制御機構の化学的基礎について理解し、制御機構の乱れとして細胞のがん化の仕組みを理解すること
- <授業計画>
- 以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。
1.細胞のなりたち:オルガネラの機能とその統合 2.細胞研究法:(1)細胞の観察 3.細胞研究法:(2)細胞の培養、細胞分画 4.生体膜のたんぱく質:その構造と機能 5.生体膜の物質輸送:細胞内環境の保持 6.膜タンパク質の合成と細胞内輸送の全体像 7.小胞体における分泌タンパク質および膜タンパク質の合成 8.小胞輸送 9.核と細胞質の間の物質のやりとり 10.細胞周期とその制御 11.がん遺伝子と細胞増殖制御 12.がん抑制遺伝子と細胞増殖制御 13.まとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。試験の際には自筆ノート、および配付資料の持ち込み可
- <教科書>
- 使用しない
- <参考書>
- 「分子生物学」柳田充弘他編(東京化学同人)
- <オフィスアワー>
- 常駐場所が八王子校舎になるので、新宿校舎で面談希望の場合は、あらかじめE-mailまたは電話で予約することが望ましい。
E-mail: bt13004@ns.kogakuin.ac.jp; 内線番号:7730
- <学生へのメッセージ>
- 生体物質代謝と併せて履修することを強く奨めます。特に、生物化学関係の研究室に進みたいと考えている人にとっては両方とも必要なバックグラウンドです。
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