2008年度工学院大学 第1部応用化学科
鉱物と結晶(Mineral and Crystal Chemistry)[2B07]
2単位 井関 孝善 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 鉱物は工業の源泉である。その生成,資源,性質,応用について,工学的な立場で講義する。講義内容の理解には,結晶学的知識を必要とするので,その要点についても講義の中で復習する。
本講義の達成目標は次の通りである。 (1)結晶の対称及び結晶学的表示法を習得する。 (2)鉱物と結晶に関する基本的用語の英訳を覚える。 (3)鉱物の性質と結晶学的構造との関係を理解する。 (4)鉱物の生成/合成法を説明できること。 (5)主な有用鉱物に関する生成,性質,用途を説明できること。
- <授業計画>
- 1. 同じ化学式でもこうも違う鉱物(本講義のイントロ)
2. 結晶学の基礎(復習)(その1) 3. 結晶学の基礎(復習)(その2) 4. 鉱物の生成 5. 鉱物命名法,鉱物の分類 6. 鉱物と結晶に関する英語解説・論文の試読(演習) 7. 鉱物の結晶構造と性質の関係(その1):力学的,熱的,電気的,磁気的,化学的性質 8. 鉱物の結晶構造と性質の関係(その2):光学的性質 9. 偏光顕微鏡入門 10. 鉱物のキャラクタリゼーション 11. 人工結晶合成法 12. 工業原料としての鉱物 13. 鉱物と先端工業技術 14. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に出す演習・宿題と期末定期試験の成績を1:1の割合で総合評価し,60点以上の者に単位を認める。
- <参考書>
- 『鉱物の科学』地学団体研究会編(東海大学出版会)(1995)
『宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか』堀 秀道(どうぶつ社)(2006)
- <オフィスアワー>
- 授業開始前及び終了後,兼任講師室で。
- <学生へのメッセージ>
- 授業中わからないことがあれば,いつでも質問して欲しい。「生きる力」を身につけるために,受身の態度ではなく,自ら学習すること。授業アンケートによると予習復習が不足と自覚している人が多い。毎回配布するプリントは,次回までに必ず読んで理解してくること。次回の授業で質問する。
英語文献に関する演習は,授業の区切りのいい時に行う。試験情報画面に表示する予定。 6月,それまでの授業に出てきた事項について,自分で調査する中間レポートを行う。
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