2008年度工学院大学 第1部応用化学科

生物学I(General Biology I)[6551]

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2単位
鈴木 基文 非常勤講師

最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
生物(生命体)は細胞からなり、その細胞は化学物質(生体分子)からできている。本授業では「分子と細胞」を中心テーマとし、細胞のつくり(構造)と働き(機能)について細胞および分子レベルで理解する。達成目標は以下のとおりである。(1)細胞を構成している生体分子の構造と機能を理解する。(2)原核細胞と真核細胞の違いおよびオルガネラの構造と機能を生体分子と関連させて理解する。(3)細胞の代謝活動について地球の物質循環に関連させて理解する。(4)細胞の増殖・分化を細胞周期、アポトーシス、がん化と関連させて理解する。

<授業計画>
1. [分子と生命(1)] 生命の起源、分子から細胞への進化について学ぶ。
2. [分子と生命(2)] 原核細胞、真核細胞、多細胞生物そして生物の多様性について学ぶ。
3. [分子とオルガネラ(1)] 細胞核における核酸(DNAとRNA)の構造と生物学的意義について学ぶ。
4. [分子とオルガネラ(2)] タンパク質の構造と生物学的意義について、リボソームと関連させて学ぶ。
5. [分子とオルガネラ(3)] 小胞体とゴルジ体の構造と機能について、糖タンパク質と関連させて学ぶ。
6. [分子とオルガネラ(4)] 細胞膜の構造と機能について、膜タンパク質、脂質、糖鎖と関連させt学ぶ。
7. [分子とオルガネラ(5)] ミトコンドリアの構造および呼吸の分子機構について学ぶ。
8. [分子とオルガネラ(6)] 葉緑体の構造および光合成の分子機構について学ぶ。
9. [細胞(1)] 細胞の物質代謝、エネルギー代謝および代謝調節について、地球環境システムと関連させて学ぶ。
10. [細胞(2)] 細胞分裂と細胞周期における細胞機構および分子機構について学ぶ。有性生殖と減数分裂の意義についても学ぶ。
11. [細胞(3)] 発生初期の細胞分化における細胞機構および分子機構について学ぶ。
12. [細胞(4)] 細胞のアポトーシスにおける細胞機構および分子機構について学ぶ。
13. [細胞(5)] 細胞のがん化における細胞機構および分子機構について学ぶ。
14. [定期試験]

<成績評価方法及び水準>
理解度をみるための中間テスト(2回、答案は問題配布後、原則として2週間後に必ず提出するものとする)および定期試験の結果を総合的(中間テスト3:定期試験7の割合)に評価し、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
使用しない。プリントを配布する。

<参考書>
「三訂版 新しい生物学」 丸山工作著 (培風館)
「生命の化学と分子生物学」林利彦・水野一乗訳 (東京化学同人)

<オフィスアワー>
質問は授業終了後、教室で。

<学生へのメッセージ>
生物学を理解するためには先ず興味をもつことが大切です。そのための動機の一つとして、有名な科学者の伝記や科学の啓蒙書をぜひ読んでください。

 

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