2008年度工学院大学 第1部応用化学科
△有機化学III(Organic Chemistry III)[2155]
2単位 宮下 正昭 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 有機化学の中で最も重要なカルボニル化合物の置換反応と縮合反応について学ぶ。特にアルデヒド、ケトンおよびエステルの置換反応と縮合反応についての理解を深める。また、アミン、炭水化物、アミノ酸、ペプチド、タンパク質などの生体分子について学ぶ。
- <授業計画>
- 第11章 カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応
1. ケト-エノール互変異性 2. エノールの反応性 3. アルデヒドとケトンのαハロゲン化 4. エノラートイオンの反応性、エノラートイオンのアルキル化 5. カルボニル縮合反応、アルドール反応、エノンの合成 6. エステルの縮合、Claisen 縮合反応、Dieckmann 環化、Michael 反応
第12章 アミン 1. アミンの命名法 2. アミンの構造と性質 3. アミンの合成 4. アミンの反応 5. アルカロイド
第13章 生体分子:炭水化物 1. 炭水化物の分類 2. 単糖の立体配置、Fishcer 投影式 3. アルドースの立体配置 4. 単糖の環状構造、アノマー 5. 単糖の反応 6. 二糖、多糖
第14章 生体分子:アミノ酸、ペプチド、タンパク質 1. アミノ酸の構造 2. ペプチドとタンパク質 3. ペプチドの共有結合、アミノ酸分析 4. ペプチド合成 5. タンパク質の構造と分類 6. 酵素
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験の成績を100点、講義中に課する演習問題やレポート点を20点とし、60点以上のものに対して単位を認める。
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説 第6版(東京化学同人)
- <参考書>
- マクマリー有機化学(下) 第6版(東京化学同人)
- <オフィスアワー>
- 講義の時に指示する(八王子校舎)。
- <学生へのメッセージ>
- 有機化学は特に重要なので講義に必ず出席し、そのつど理解することが非常に大切。数学と同様に基礎を積み重ねてゆく学問なので、欠席すると後が分からなくなってしまう。なぜだろうと疑問を持ちながら勉強すると、より早く理解できる。
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