2008年度工学院大学 第1部国際基礎工学科

創造工学I(Engineering of Creation I)[3A20]

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2単位
畑村洋太郎 特別専任教授  
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最終更新日 : 2009/11/04

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」:(A)◎,(B)◎,(C)◎,(D)◎,(E)◎,(F)◎

新しい技術を生み出す“創造”を具体化するには,解決したい課題を設定し,制約条件を明確にし,課題解決を行い,実現する.これら一連の思考決定過程を思考展開図で表出すると,考えを作り上げる作業が的確になる.そして課題を実現するときに最も大切なことは模型などの実物を作り,その考えを具体化することである.創造工学1ではまず課題解決として実現したい設計内容,考えを作り上げることを学び,それをもとに創造工学2で模型を作成し,発表する.本年度は具体的な課題を,2007年の神奈川県平塚市で起ったエスカレータ事故のような事故を減らす目的で “危くないエスカレータ”とする.なお,課題解決には,センサ等制御システムを用いることもあるが,利用者が転倒しないようにゆっくり停止する本質安全な機構を実現した緊急停止ドアを模索する.

<授業計画>
[講義]
技術の創造と設計
(1)技術の獲得
(2)設計手順と設計者の頭の中
(3)創造設計原理
(4)設計能力を高める
(5)考えをつくる

[課題試行]
A.危くないエスカレータの想起
B.危くないエスカレータの設計

<成績評価方法及び水準>
随時授業で提出するレポート及び試作品により採点し,60点以上を合格とする.
試験は行わない.

<教科書>
(1) 畑村洋太郎著:技術の創造と設計(岩波書店,2006)

<参考書>
(1) 畑村洋太郎編著:実際の設計――機械設計の考え方と方法(日刊工業新聞社,1988)
(2) 畑村洋太郎編,実際の設計研究会著:続・実際の設計――機械設計に必要な知識とデ
ータ(日刊工業新聞社,1992)
(3) 畑村洋太郎編,実際の設計研究会著:続々・実際の設計――失敗に学ぶ(日刊工業新
聞社,1996)
(4) 畑村洋太郎:NHK出版 DVD+BOOKだから失敗は起こる(日本放送出版会,2007)

<オフィスアワー>
授業の前後に教室で

<学生へのメッセージ>
ゼロからものを作ると楽しいぞ.

<参考ホームページアドレス>
畑村創造工学研究所 http://www.sozogaku.com/非営利活動法人失敗学会 http://www.shippai.org/,実際の設計研究会http://jissai.sakura.ne.jp/

 

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